みやちか

宮本ちか子。ネパール在住。認定NPO法人REALE WORLD 事務局&時々ライター&…

みやちか

宮本ちか子。ネパール在住。認定NPO法人REALE WORLD 事務局&時々ライター&タマラエネルギーワーク。アーユルヴェーダ治療師のネパール人配偶者は単身赴任、娘はオーストラリア、本人は、カトマンズで迷走中! https://miyachika-pokhara.com

最近の記事

ネパールのティーハルというお祭りの時に玄関先に描かれるランゴリ。 富と幸運の女神であるラクシュミをお迎えするためのもの。

    • さあ! 大きな志しで 小さな一歩をふみ出そう!

      • ホームの心強さとプレッシャー。 アウェイの気楽さと心細さ。 どっちがいいってわけじゃない。 どちらにしてもさ、そのゲームを全力で戦って、 楽しむことだよ。

        • 人生のすごいところはね 自分で選べるってことだよ。 人生の難しいところはね 自分でしか選べないところだよ。 選択する自由があるってことはね その選択に責任を持つことと常にセットなんだよ。

        ネパールのティーハルというお祭りの時に玄関先に描かれるランゴリ。 富と幸運の女神であるラクシュミをお迎えするためのもの。

        • さあ! 大きな志しで 小さな一歩をふみ出そう!

        • ホームの心強さとプレッシャー。 アウェイの気楽さと心細さ。 どっちがいいってわけじゃない。 どちらにしてもさ、そのゲームを全力で戦って、 楽しむことだよ。

        • 人生のすごいところはね 自分で選べるってことだよ。 人生の難しいところはね 自分でしか選べないところだよ。 選択する自由があるってことはね その選択に責任を持つことと常にセットなんだよ。

          仕事として『書く』ということ。

          普段、人に依頼されて文章を書く仕事をしている。 作家とかエッセイストではない。 ほとんどの場合、私の名前は出ない。 私ではない誰かの思いや伝えたいことを、その誰かにかわって文章にするという仕事が多い。 それはインタビュー記事だったり、講演の要約だったり、お店のオープンのご案内だったり、会社のホームページだったりする。 そのような文章を書くのと、私の考えや意見を述べる文章を書くのとでは、最初のアプローチからして違う。 私はあくまでも代弁者だ。 ここに私の主観は必要ない。

          仕事として『書く』ということ。

          隣の席の若者は、私に枕を差しだした

          長距離バスにはよく乗る。 月に1回はこの国の埃っぽい首都まで、片道8時間から10時間かけてバスで往復する。20年ほど住んでいるから、200往復以上はしているんだろうなと思う。 しかし、バスの中で隣の席の人に枕を差し出されたのはその日が初めてだった。しかも、そのお隣さんときたら、20代後半〜30代前半と思われるアジア系のなかなかのイケメン男子ではないか! さわやかな笑顔とともに目の前に差し出された枕を、シャイな(?)私は思わず丁重に断ってしまう。 確かに、窓際に座った私

          隣の席の若者は、私に枕を差しだした

          辞める勇気

          人はなかなか辞めたいと言い出せない。 始めるより、辞める方が難しい。 辞める方が勇気がいるし、辞めるには、時間も手間も気力も消耗する。 誰かに対するうしろめたさや申し訳なさが、辞めたいと言うことをためらわせる。 結婚するより、離婚する方が難しい。 開店するより、閉店する方が難しい。 就職するより、退職する方が難しい。 それでも、人は、これが限界だと、自分で判断を下さなければならない時がある。 本当に自分を潰してしまう前に勇気を持って、辞めることができる人こそ、強い人

          辞める勇気

          行きつけの喫茶店

          東京の会社員時代、高円寺に住んでいた。 その頃よく通った喫茶店がある。駅の南側、駅から徒歩12分程度の場所だ。 わたしのアパートから歩いて5分もかからないところ。カウンターに加えて、テーブルか3つか4つの小さい店だった。 カフェなんて洒落た言葉が流行るずっと前からその喫茶店はそこにあり、50代くらいのふくよかで笑顔が素敵なママが、コーヒーを入れてくれた。住宅街の中にあるその喫茶店の客は、ご近所さんの常連客がほとんどだった。 その大半がママと同年代か少し上の方ばかりで、当時

          行きつけの喫茶店

          言葉の神様には、前髪しかない

          夜、仕事がひと段落して、パソコンをパタンと閉じる。 トイレにでもいって寝ようと思うのに、そういう時ほどふっとさっきまで書いていた文章の続きが浮かんできたりする。 そうなると、トイレからそのまま、ベッドに向かうはずが、再びデスクに向かうことになるになる。 ライターをしている人ならきっとこんな経験は何度もあるに違いない。 浮かんだ言葉は、その瞬間にしっかり捕まえておかないと、2度と現れてくれない。 だから、早寝しようといつも思っているにもかかわらず、何回もそんなことを繰り

          言葉の神様には、前髪しかない

          紅茶との友情は、味にあらわれる

          カトマンズで紅茶を買うならココ、と決めている店がある。 ニューロードのサリルチョークから少し中に入ったところにある半地下の店だ。 雑に緑色に塗られた缶々がカウンターにずらりと並んでいる。 この缶の蓋を開けて、ゆっくりと紅茶の香り比べしながら茶葉を選ぶのが好きだ。 気に入った紅茶を指差して欲しいグラム数を伝えると、量り売りしてくれる。 紅茶の産地であるネパールでは、紅茶を量り売りしてくれる店はあちこちにある。パッキングされたお土産用紅茶よりは、そういう店で、自分で茶葉の色

          紅茶との友情は、味にあらわれる

          捨てられない手紙

          私には、捨てられない手紙がある。 大学時代に、好きだった人からもらった手紙だ。 大好きで、大好きで、彼は私の“絶対”だった。 特別にハンサムじゃない、基本トラッドな服装なのに、なぜかどこかオヤジッぽくて、「◯◯しなさいよ」なんて、お前は私の母親か、みたいな口調で話し、屁理屈屋で、頑固で、据え膳は食わない、誠実で優しくて残酷な人だった。 飴の中では『抹茶ミルク』が一番好きなのと同じように、理屈抜きで彼のことが好きだった。 そういう意味で、私にとって彼は“絶対”だった。

          捨てられない手紙

          チョコレートはライターの必要経費

          原稿を書いていると、むしょうに甘いものが食べたくなる。 頭の中が、言葉のぐるぐる渦巻きで鳴門海峡状態になっているとき。 あるいは、猫が面白がって遊んでぐちゃぐちゃに絡まってしまった毛糸みたいになっているとき。 こんな時は、甘いものがついほしくなる。 餡子や、キャラメル、クッキーなど甘いものといってもいろいろある。 けれど、私の原稿のお供は、やっぱりチョコがいい。 それも今時流行りの高カカオチョコなどではいけない。 典型的な甘ったるいミルクチョコレートがいいのだ。 そして、

          チョコレートはライターの必要経費

          明かりを吹き消すのか、灯すのか?

          この世界は良心だけで、できていない。 美しい輝きや、暖かいぬくもりもあるけれど、光があれば影もあり、醜い欲望や、目を背けたくなる残虐な出来事も後を絶たない。 だから、優しくて純粋な君のことが私は心配になる。 世界の悪意に触れたとき、君はそれに耐えられるのだろうかと。 この世界に失望してしまいやしないかと。 世界がもっと明るく優しさに満ちたものであれば良いと思うけれど、私が生まれてこのかた、世界はバランスを崩す一方で、それを食い止められない母の世代を君は恨むだろうか?

          明かりを吹き消すのか、灯すのか?

          雨を憎んで人を憎まず

          雨が降ったら、彼は来ない。 ここでは、雨の日の約束は、反故される確率が極めて高いのだ。 が、しかし、 雨を憎んで、人を憎まず なのである。 雨が降ると、排水溝のない道は川と化す。 未舗装の道はまるで田んぼのごとくぬかるみ状態。 立て付けの悪いバスの窓からは雨水がジャージャーと車内に流れ込む。 3人家族の自家用車が、バイクであると言う人も多いし、とてもじゃないけど遠出は難しい。 これじゃあ、雨の日に外に出かけようなんて思わないわな、と思う。 強行突破したところで、出か

          雨を憎んで人を憎まず

          実らなかった恋

          女の恋愛は上書きされると、飲み会の席で誰かが言った。 女の恋は上書きで、男の恋はファイリングだと。 なるほど、面白いことをいうものだ。 そういう部分ってなきにしもあらずだよなとうなづきつつも、『そうじゃない恋もあるよ』と心で呟いた。 確かに成就した恋は、上書きされていくことの方が多いような気がする。 新しい彼ができる度に、彼氏という名のファイルがアップデートされていく。 でも、実らなかった恋はどうなるのだろう? 実らなかった恋の方が、きっと色褪せないのじゃないかと私は

          実らなかった恋

          年下の男の子からアラフィフへの手紙

          年下の男の子から手紙をもらった。 というと、なんだか、恋文でももらったかのような意味深な出だしだけど、もちろん、そんなわけはない。 それは、もう8年くらい年前、何度か、一緒に仕事をさせてもらった人からの手紙だ。 私がコーヒー好きなのを覚えていたのだろうか?ドリップ式のコーヒーと、アジア暮らしの私を思って選んだのであろう緑茶とともに、袋の中にそっと入れられていた。 彼は日本の会社から派遣されて、アジアに出張で来ていて、私は、アジア現地の世話役係みたいな役割だった。 一緒

          年下の男の子からアラフィフへの手紙