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2020年 九州をZ5と原付で登山旅 1-2日目

今我が家に置かれてる原付は愛車のCL50とグロム125がある。


このグロム125は今年の4月に長野の豪雪地帯へ引っ越した同僚の原付で晴れた3連休に返しにいく予定だった。

しかし予定していた日は天気が悪かったり、予定が合わなかったりしていよいよ秋になり、11月上旬の文化の日に返しにいくぞ!と意気込むも山に雪が降り…

原付を返すタイミングを失い、去年と同じように暖かい九州へ旅立つことにしました。

↑去年の記事はこちら。原付で九重連山へ行きました。

去年は九重連山を堪能しましたが今年は鹿児島から入って登りたい九州の100名山を登るぞ。と僕の登山×原付×旅が始まりました。

しかし、雨と食中毒と無計画な移動距離により僕の旅経験の中でもトップレベルでつらい旅となりました。
ママチャリで日本一周をした思い出が蘇る過酷な旅でした…

期間は10月30日〜11月4日の6日間。

初日は移動とフェリーなので九州は5日間です。

10月30日【1日目】

まず奈良を出発して早速難所の日本一の傾斜がある国道の暗峠を超えて大阪入りしました。

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何度も暗峠越えたことがあるのですが、この道は現役の生活路となっており奈良県民が大阪へ通勤するために利用されています。
なので朝のラッシュ時は意外と交通量があります。

登り降りの斜面は本当に急なので気をつけて。
(探偵ナイトスクープではゴールドウィングが壊れた)

国道を走り続けカメラのキタムラを目指しました。

はい。移動中に機材の入れ替えです。
SONYのα7IIIを使用していましたが、防塵防滴性能に不安があり機材を入れ替えることにしました。
次のカメラはNikon Z5。
いきなりの実践投入で旅を撮影をしていきます。

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早速使用しようとしたらバッテリー残量0…
用意周到な私はこのためにUSB PD充電に対応したRAVPOWERのモバイルバッテリーを買っておいたので移動しながらバックパック内で充電。

USB充電もPD充電が主流になり本当に便利になりましたね。個人的にはAnkerとRAVPOWERは信頼できます。
でももうちょっとポートの多いモバイルバッテリーが欲しくなりました。

出港前に大阪の気になっていたスパイスカレー屋へ遅めのお昼ご飯を食べて気合を入れました。

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なんとなく撮っても良い写真になるiPhone12Proのポートレートすごい。

この後はフェリー乗り場へ。
手続きを済ませてちょっと時間があったのでテストショットをしながらカメラの設定を自分好みにしていきました。

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24-200mmの便利ズームレンズなのにワンショット目でいきなりキレキレな絵が出てきて驚いた。
(僕が知ってる便利ズームじゃない…ズームできる単焦点やんけ…)

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Nikon Z5のレビューに関しては後日記事をアップ予定です。

日も傾き、オレンジ色に空が移り変わって来ました。この日没の速さが旅を苦しめていくことになります

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フェリーはバイクの乗船から開始されました。
大阪ー鹿児島間はバイクが先に乗船するみたいです。大阪ー別府間はバイクが最後。

船内一泊なのでGotoキャンペーン対象となりフェリー代の割引とクーポン券をいただきました。
(後に知りますがクーポン券の有効期限の短さを知り、気がついたときには期限切れになっているという…)

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大阪ー鹿児島間は瀬戸内海ではなく外洋へ出て鹿児島県志布志市を目指す航路となり、外洋は黒潮が走るため波で揺れます。
なのでビールとつまみを買ってダラダラと程よく酔ったところで早めに寝ることにしました。

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海から見る月はきれいだった。

10月31日【2日目】

朝。満月が沈む前に起きて太平洋を撮りに甲板へ出てみました。
僕一人。太平洋であっても風が冷たい。
エンジンの排気で暖かい場所で夜明けを待ちました。

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Z5は表面照射ということもあり僕の撮りたい薄明かりはちょっと苦手みたいです。でも想像以上に撮れていて驚きました。

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ポツポツと人が増えてくる

みんな早起きだ。

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外洋にいながら日の出を見るなんて贅沢だろうか。水平線にある雲から光が溢れてきます。さすが日の出る国。
あっという間に日が登りました。

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到着まで時間があるので食堂で朝食を。
本来ならバイキングらしいのですがコロナ禍でお弁当に。
これはこれで楽しい。

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ちなみにこのフェリーは2018年から運用が始まった新造船です。
景色を意識して作られているようでどこを見ても気持ちいい景色が見える。

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港にはタンカーがドカッと停泊していました。
港に付くとさんふらわあからロープが飛び、ロープをくくりつけていました。

そして9時、鹿児島県志布志市志布志町志布志に到着しました。

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バイカーの下船は最後。誰も居なくなったエントランス。独り占めしたいけど降りなきゃ。

バイカーはスタートダッシュを切るようにフェリーから出発して各々バラバラとなっていきました。

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僕の目的地はここ。
一枚撮っただけだけどインパクトのある地名です。サ行の発音が苦手な人は発狂しそうになる場所。

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ここは「鹿児島県志布志市志布志町志布志志布志市役所志布志支所」です。
噛まずに言えたら出発。

「カゴシマケン シブシシ シブシチョウ シブシシシシュ」
「カゴシマケン シブシシ シブシチョウ シブシ シブシ シシアクショ」
「カゴシマケン シブシシ シブシチョウ シブシ シブシ シシヤクショ シブシシショ」

テイク3

本当は今日指宿へ行くつもりでしたが、明日から天候が悪いみたいなので紅葉を見に霧島へ向かいました。
目指すは志布志市から綺麗に見える高千穂峰。

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スーパーで食料を補給して原付で2時間70kmの移動。
1時間以上原付に乗っていると集中力や体力が削れるのでちょっと寄り道をしたりもして。

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登山口に到着して原付に使わない装備をくくりつけて登山を開始しました。

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紅葉は上の方はすこし散り気味ですが、麓は綺麗に紅葉していました。
紅葉に焼けた森を抜けると一気に火山である高千穂峰が見えます。


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この高千穂峰は比較的新しい火山であり、山頂付近は綺麗な御鉢(旧火口)を歩くことができる。

霧島連山で急斜面に石やザレ場があり1番登り難いと言われています。

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登り難いと言われる通り、ザレ場は足が滑って体力をかなり奪われます。何人か転んでしまっている方がいらっしゃいました。(僕もちょっと転びそうになった)
御鉢まで登ると斜面は緩やかになり、火口と霧島連山の景色を楽しみながら登山ができます。

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あの桜島がモクモク。朝に久しぶりの大きめの噴火があったみたいです。いつか夜中に溶岩が散る姿を見てみたいです。

ここからまた斜面を登り高千穂峰のピークへ


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高千穂峰には神話や信仰の話が多く伝わります。山頂にはさまざまな伝説があり、ニニギノミコトが降臨した際に突き刺したとされる逆天秤が立っています。

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僕は目がすごく悪いのですが、最近はコンタクトレンズが面倒くさくてJINSで調光メガネを購入しました。
紫外線の量でレンズの色が濃くなる仕組みで、室内だと透明になる不思議なレンズです。

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今回この眼鏡が大活躍しました。これからの登山でも活躍してくれそう。コンタクトレンズしてサングラスもしてるのは手間だしね。

山頂は避難小屋もあり寝袋とマットがあれば泊まりも可能みたいです。

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下山して、温泉へ
この温泉は川から直接湧き出た温泉で散歩道の横に勝手に湧いてるので24時間入ることができます。もちろん脱衣所もなく混浴です。
九州はこのような秘湯がいくつもあるので楽しい。女性の方はハードルが高いと思いますが…

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先に入っていたおじさんに温泉の状況を聞いて、しっかり暖かい場所はこの写真のところのみみたいです。
確かに上流の川にも入ったけど超ぬるい。30度ぐらい。

温泉のあとは韓国岳のナイトハイクへ。
満月なので多分綺麗。
あと明日は天気が崩れるちゃうし登っておこう。
日の入りと同時にヘッドランプを持って大浪池登山口から入山。

あっという間に暗くなっていくので、小走りで登って。

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大浪池は火口跡に水が溜まってできた池です。

うっすら見える景色が綺麗。
ただ風がめちゃくちゃ強かったです。多分10m/s以上はありそうでもろにくらうと立っていられません。

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月が美しい…
秋の月ですね。

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満月の反対は必ず太陽があります。
月は登り、太陽は沈み水平線に光を残していました。

しばらく歩いて行くと怪しげな雲と風が…

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韓国岳に雲がかかって来ました。明日から天気が崩れるしこの雲は取れなさそう。
風も強く心折れて下山することにしました。

寒かった…疲れた…今日どこ行こう…何食べよう…でも移動したくない
この感覚は日本一周のつらさです。

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とりあえず最寄りのコンビニへ行って、カップ麺を食べて、温泉に入って道の駅で寝ました。
(コンクリートに置かれたカップ麺とノンアルビールが気持ちいいぐらい旅人の雰囲気)

次の記事は開聞岳と指宿の記事です。

旅終盤になるにつれてどんどん過酷になって写真も少なくなっていきますのでよろしくお願いします…

読んでいただけるだけでも大変嬉しいです。もしご支援を頂いた場合は新たなチャレンジへ使わせて頂きます。