Chrome OS 端末でウエルカムボード

安くて便利なシンクライアントとして Chromebook が有名ですが、ノートではなくデスクトップ端末で「Chromebox」というのがあります。お弁当箱みたいな可愛らしい端末です。

https://www.asus.com/jp/Chrome-Devices/Chromebox/

私の勤務している職場では、お客さまが来社されるときに、守衛室と応接フロアにあるモニタにお客さま名が表示される仕組みを運用していました。応接室1〜4 という表示欄があり、来客中にお客さま名が表示されるイメージです。

ただ、従来の仕組みは端末が Windows 7 で、バックエンドは IIS + SQL Server、お客さま名登録は Excel から SQL Server を更新、という若干作り込んだ仕組みだったので、Windows 7 更新のタイミングで、Chromebox + Google サービスのみのフルクラウドで再構築してみました。

社名と顧客名が入りまくりなので実物がお見せできないのですが(笑)、なんとなくイメージできるように構築までのSTEPを書いてみます。ちなみに高卒入社の新入社員の方に手ほどきしながら構築しました。最近の若者は頭が柔らかいのう (じじい発言)

G Suite 導入済みの組織だったらすぐにでも実装できるので、ぜひお試しください。

(1) 入力用のスプレッドシートを用意

下記のようなシートを用意し、ポータルサイトに掲載。「来客時はここにお客さま名を入力してね」と案内。
・横軸:日付
・縦軸:応接室の名前 (それぞれ午前・午後に分割)
・交点となるセルにお客さま名を記入する
※ ヘッダにはシートの保護をかける
※ 過去日付は邪魔なので定期的に非表示にする → そのうちGASで自動化する

(2) 表示用のスプレッドシートを用意

下記のような表示用のスプレッドシートを用意
・2シート目:入力用のスプレッドシートに入力された内容を importrange 関数でリアルタイムに読み込み
・1シート目:2シート目から、当日現在の入力内容を hlookup 関数を使って表示 (today関数で当日を判断、timevalue(now())<0.5 で午前・午後を判断)

(3) Google サイトを用意

Googleサイトを用意し、
・表示用のスプレッドシートの1シート目を埋め込んで表示させる → きれいに表示されるよう、プレビュー機能を使って微調整を行う (表示用のスプレッドシートのセル幅を微調整)
・背景画像やタイトルなどはお好みで
・当社の場合、Googleサイトの「画像カルーセル」機能を使って、製品画像を表示させたりしています。けっこう好評。

(4) 拡張機能でタブを定期的に更新させる

Auto Refresh Plus を使って、15分おきにタブが更新されるように設定 (更新間隔はお好みですが、当社の場合、上述の画像カルーセルを落ち着いて見せたかったので、15分おきに設定)

(5) 拡張機能でChrome OSがスリープに入らないようにする

Keep Awake を使って、Chrome OS がスリープに入らないようにする → 多分拡張機能を使わずに設定する方法があるんだろうけど、うまく行かなかったので…。

(3)のサイトを表示させ、(4)(5)の拡張機能を入れたChromeboxを、年末からぶっ通しで稼働させていますが、いまのところ問題なく稼働しています。真夏の守衛室の気温に耐えれるかどうかがちょっと心配かな。