日記 猫14歳 4月28日

私が辛くて書いている。言葉にしないと辛いから。

どうか猫が苦しくないよう辛くないように神に願った
猫が死んで、もふもふでふわふわの唯一の愛猫にもう2度と会えない事が辛い。
死ぬ前に静かな息遣いで安定していた時、どうか痛くなく、苦しくなく、辛くなくただゆっくり眠りにつくようにと願っていた。
闘病生活中は絶対良くなるって信じていたし、退院して元気になったら一緒に寝るために布団も整えた。
まだ息が普通で水も飲んでご飯も少し食べるのに死んでしまうという話が信じられなかった。手が氷のように冷たくて信じるしかなかった。何度も起きあがろうとして倒れて声にならない声で鳴いて。私が近づくとそうするからきっと私にカッコ悪いとこを見せたくなかったのだと思う。わからない猫の気持ちが確実にわかるはずもない。死ぬ前に一度抱きしめた。目に焼き付けるようにずっと顔を見てきていた。
朝の4時ごろ息を引き取った。母親と交代で1時間づつ付き添っていたため私は息を引き取る瞬間を見守れなかった。母親がそっと言ってきて知った。
眠ってるようで、辛い顔はしてなくて、声をかけたら顔を上げそうで。もう何度声をかけても目を覚まさなくて、もう2度と会えない事を知った。
父親を起こして、タオルで包んで抱きしめた。父親が泣きながら庭に埋めた。
明るい性格でふわふわでずっと機嫌が良かった子だったから、絶対に天国に行ってると思う。私は彼が幸せだったかわからなくて、幸せであって欲しいと思うが、気持ちを押し付けれなくて、天国に行ってて欲しい。もし天国があるなら天国に行ってて欲しい。
猫が死ぬ前、猫はゴロゴロ言わなくなった。私は体調悪いと猫がゴロゴロ言わないの知っていた。だからずっと泣いていた。猫が可愛い顔で苦しそうな息をしていたから病院に連れて行かなきゃだったけど水曜日は開いてなかったからずっと一日中そばにいて泣いていた。泣くべきじゃないし、猫には「大丈夫」って無責任にずっと言ってて私は大丈夫だって思ってなかったから泣いてたのに無責任に「大丈夫」って言ってしまった。多分地獄があるなら地獄行きだ。私は大切な猫に嘘をついたから。最後に見せる顔は笑顔であるべきなのに泣いてしまった。自分には動物を飼う責任も何もありゃしないと思った。責任も覚悟もありゃしないと思った。猫との別れは毎回辛い、辛いのに頭のどこかで『今度遊びに誘われてたの断らないと』だとか『連休明け仕事いけるかな』とかがあって嫌だった。嫌だった。自分は冷たい人間すぎると思った。猫の代わりに死にたいとすら思っているのに同時に未来のことを思って憂いている自分がいて嫌だった。
猫が死んだと聞いた時『晴れてて良かった。晴れてる日で良かった』なんて思ってしまった。雨の日が似合わないと思っていたからだと思う。そんなことを思った私が嫌だった。猫に生きてて欲しいと思い続けていた私も嫌だ。闘病生活で苦しい猫を見るのも辛いし、安らかに眠って欲しいと思うのも辛いし。猫を飼う資格なかった。命を最期まで見る資格なかったって思った。
猫が全身で小さな体で愛してくれていたのに私は愛を返せてないと思った。愛してるなんて何度言ったっけ。私は猫に愛される資格なんかなかったんだと思う。猫が私を好きでいてくれて本当に嬉しかった。猫がずっと大きな愛をくれてて本当に嬉しかった。猫にもう会えないのが辛い。ご飯を食べている時やお風呂に入っているときにずっと考えている。
私の家で飼ってた猫は幸せだったんだろうか。大切な家族だと思っているし私たちを幸せにしてくれたけどもっと幸せな未来があったんじゃないかとかずっと考えている。
神様、どうか猫が幸せに。もし天国なんてものがあるなら一等幸せにしてあげて欲しい。牛肉味のカリカリより鶏肉味のカリカリの方が好きで、ウェットタイプのご飯はあんまり好きじゃないです。背中にチューリップみたいな柄の斑模様があります。綺麗好きで少し神経質なのでトイレはすぐ綺麗にしないと怒るけど猫砂にこだわりはないです。膝の上が好きでほっぺをおにぎりするのが好きです。どうか天国があるならそこで一等幸せにしてあげてください。いい子なんです。すごくいい子で、私なんかには勿体無いくらいいい子でした。

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