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イチロー選手の引退会見で印象に残ったセリフ

どうも。元高校球児の三輪です。

先日、私の人生を振り返るような長めのインタビューをして頂いたのですが、やっぱり野球は自分の人生において大切な柱であり、野球を通じて学んだことが数え切れないほどあります。

そんな私にとって、いや、野球が好きな全ての人たちにとって、昨日のイチロー選手の引退発表は大きな衝撃だったでしょう。

印象に残った引退会見のセリフ

イチロー選手のインタビューには、胸を貫くような、腑に落ちるような、未来の支えになる言葉がたくさんあり、できる限り全文読んで、気になった言葉をメモしています。

いつもはプライベートなメモとして残しているのですが、今年はブログを大事にしていることもあり、ここでぜひメモしようと思います(太字にしているところは、自分の心に深く刺さった言葉であり、私がハイライトした箇所になります)。

――子どもたちにメッセージを。

シンプルだなあ。メッセージは苦手だから、僕は。野球だけでなくてもいいですよね? 自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけられれば、それに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいと思う。それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていける、向かうことができると思う。それが見つけられないと、壁が出てくると諦めてしまう。いろいろなことにトライして、自分が向くか向かないかよりも、自分が好きなものを見つけてほしいと思う。

――1992年に1軍デビューして、一番印象に残っているシーンは?

(前略)その点で、たとえばわかりやすい10年間200本(安打)を続けてきたこととか、MVP(最優秀選手)をとったとか、オールスターでどうたらということは本当に小さなことに過ぎないと思う。今日の舞台に立てたことは、去年の5月以降、ゲームに出られない状況になって、その後もチームと一緒に練習を続けてきたわけだが、それを最後まで成し遂げられなければ、今日のこの日はなかったと思う。今まで残してきた記録はいずれ誰かが抜いていくと思うが、去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら、誰にもできないことかもしれない。そういうささやかな誇りを生んだ日々であった。そのことが、去年の話で近いということもあるが、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことだと思う。

――イチロー選手が貫いたもの、貫けたものは何か?

野球のことを愛したことだと思う。これは変わることはなかった。おかしなことを言っています、僕? 大丈夫?

――今日は涙もなく、むしろ笑顔が多いように見える。この開幕シリーズが楽しかったということか?

これも純粋に楽しいということではない。やはり、誰かの思いを背負うということはそれなりに重くて、そうやって一打席一打席立つことは簡単ではない。だから、すごく疲れた。やはり一本ヒットを打ちたかったし。応えたいというのは当然ですよね。僕は感情がないと思っている人はいるみたいだが、ある、以外とある。だから結果を残して最後を迎えられたら一番いいなと思っていたが、それはかなわなかった。それでもあんなに球場に残ってくれて。そうしないですが、死んでもいいという気持ちはこういうことだろうなと。死なないですけど。そういう表現をするのはこういうときだろうなと思った。

――最低50歳まで現役と公言していたが、日本のプロ野球に戻ってきてプレーする選択肢はなかったのか?

なかった。理由はここでは言えない。ただ、最低50歳までと本当に思っていた。それはかなわず、有言不実行の男になってしまったが、その表現をしてこなかったら、ここまでできなかったかなという思いもある。だから、言葉にすること。難しいかもしれないが、言葉にして表現することは、目標に近づく一つの方法ではないかと思っている。

――イチロー選手の生きざまで、ファンの方に伝えられたこと、伝わっていたらうれしいことはあるか?

生きざまでというのはよくわからないが、生き方と考えるなら、人よりも頑張ることはとてもできない。あくまでもはかりは自分の中にある。自分なりにはかりを使いながら、限界を見ながら、ちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの日かこんな自分になっているんだという状態になって。少しずつの積み重ねは、それでしか自分を超えていけないと思う。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。それは正解とは限らない。間違ったことを続けてしまうこともあるが、そうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えない。そんな気がしている。自分なりに重ねてきたことが、今日のゲーム後のファンの方の気持ちを見たときに、ひょっとしたらそんなところを見ていただいていたのかなと。そうだとしたらうれしいし、そうでなくてもあれはうれしい。

――昨年、マリナーズに戻りましたけれども、その前のマリナーズ時代、「孤独を感じながらプレーをしている」と話していましたけど、その孤独感はずっと感じながらプレーしていたんでしょうか。それとも、前の孤独感とは違ったものがあったのでしょうか。

(前略)孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく、そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。

最後に

いつもなら感想も一緒にメモしているのですが、今回はどうにも筆が進まず、もう少し気持ちの整理ができてから感想メモも公開できたらと思います。

引退会見の途中、ある記者の方が「私たちの方が大きなギフトをもらったような気がするんです」と仰っていましたが、本当に多くのものをもらってきた気がします(イチロー選手自身は「僕からのギフトはないです」と答えていますが...笑)

もらったもの、学んだことを、明日を明るくするために、今日を楽しむために活かしていこうと思います。

よかったら、ぜひご一緒に。

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