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#1-2 こだわる ひと モノ

どうもみなさん

みわです


わけあって、京都の食にまつわる色々な方々に、

出会っていく という機会を頂いたので、


その出会いと体験を、

自分なりに考えながら、自分なりの言葉で、

書いていこうと思います。


第一回は食、そして日々の生活を彩る、

どんな人であろうと毎日を共にするであろう、

「台所用品」を売るお店、

LADER のお話です。



今回は店主さんのお話を聞いて思ったことを中心に書いていこうと思います。


前回はお店の雰囲気などを書いていたので、

興味のある方はぜひ。


1,語りつくせるモノしか置いてない


お話を聞き始めて、まず驚いたのが、

お店に並んでいる商品についての説明。


僕もnoteで愛着のあるモノなんかを、

書いていたりはするのですが、


店主さんのお話は次元が違いました…


製品が作られるプロセス、作る人のこだわり、

なにがいいのか、どこが好きなのか、

なぜ人に薦めたいのか、

それを言えるモノしか置いていないんだな…と、

思わされました。


普段僕は、youtubeでガジェットやモノ紹介の動画をよく見ているので、

もちろんそれもあって店主さんの話は面白い限りだったのですが、

何が違うって、熱量がすごいんです。

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店主さん、優しそうな顔で、静かにしゃべるのに、

その内容は結構情熱的でした。

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2,金属製の製品について

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新生活を始めるにあたり、台所用品はそろえるべきモノの一つといえます。

そんななか、金属製の製品はピンキリなんです。

たとえば、

「 フライパン 安い 」

で検索をかけてみると…

500円以下のものが沢山出てきます。


100均にも台所用品は並ぶ時代です。


何となく買ったモノ、

使っていくうえで、違和感を感じることもあるかもしれません。


でも金属製というだけあって、なかなか壊れない。

手放すにしても、処分に手間がかかります。


なので我慢して使ってしまう。


そうすると、よくない癖も出てきてしまうことがあります。

人間、良くも悪くも「慣れる」という力を持っています。


気に入っていないモノだとしても、

毎日使うことになります。


おいしく焼けない、火の通り方がおかしい、

そう気が付かなくなっていくかもしれません。


もちろん値段がすべてというわけではないので、

安いからダメ、高いから間違いない、

そんなことはないと思います。


このページに書いてあることがすべてですが、

例えばこのフライパンは店主さんなりの「落とし所」

このフライパンの良さを知りたい方は、

ぜひ説明を見て頂きたいです。


そしてたとえ「消耗品」として使うものであっても、

寿命を延ばすポイント、長く付き合っていく方法なんかも、

紹介ページに記載されています。


商売っ気がないというか…


あくまで、人に使ってほしいモノ、

心から薦めたいモノが、お店に並んでいるのかな、

と思わされました。


3,首の疲れないエプロン


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このエプロン、壁に並んでかけてあるだけでもかわいいのですが、

もちろんこちらも、店主さんのお墨付きです。

「この前やっと見つけたんです!」

と嬉しそうに話す姿がすごく印象的でした。

やはりこちらも紹介ページにて語られているわけなので、

見て頂きたい限りです。

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このエプロンは店主さんの、

なで肩だから一般的なエプロンだと肩ひもが落ちる、

でも首掛けタイプは首が疲れる、

という二つの悩みを解決した救世主。

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まず、腰の部分にマジックテープが付いているんです。

ここで留めることにより、

腰から下をカバーするサロンタイプのエプロンに。

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首からかけたときのポケット部と合わせて、

洗い物の時に一番濡れやすい腰回りは布が三重になるので、

服がかなり濡れにくくなります。

それでいて、写真の通り見た目はすっきり。


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首ひもを通すと、上半身も覆う首掛けエプロンに。

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腰の部分がマジックテープで固定されているので、

首への負担は最小限です。


…欲しくなりませんか?

僕は欲しいです。

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4,陳列はされない包丁


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「 そういえば包丁は置いていないんですか? 」

と僕たちが質問すると、

「 あるにはあるんですが… 」

と、お店の奥から、この包丁が登場しました。


お店で売れるものには、まだ出会っていないとのこと。


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店主さんの使う包丁は、中心部分が鋼、側面はステンレスでできたものだそう。


一般的に多く使われているステンレス包丁は、錆びにくいというメリットがあるものの、切れ味に欠けます。

また、鋼包丁は、切れ味に優れるものの、錆びやすく手入れが欠かせません。


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刃の部分を鋼にし、それ以外をステンレスにするという方法もあるそうなのですが、その場合、研ぎながら長く使っていくということは難しくなってしまいます。

その点、この包丁は、刃から峰の部分まで鋼が入っているため、研ぎながら使った場合においても、切れ味を保つことが出来るそうです。

まさに、いいとこどり。そんな包丁です。

しかしながら、この方法で作られた包丁をお店に並べられるほど数を仕入れることはできないため、今はそんな条件に当てはまるものを探しているそうです。


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また、ほかにこだわったポイントとして教えてくださったのが、モノとしてのシンプルさ。

柄などの「包丁」としての機能に関係のない部分に施された装飾のあるものはまず選ばなかったそうです。

装飾にかかったコストのしわ寄せはどこに来るのか、そう考えたときに「刃」以外の場所がない。

そう考えたときに、この一番シンプルかつ、一番包丁として優れていた一本が選ばれたとのことです。

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LADERさんには包丁は置いていないんですか?

と質問すれば、もっと詳しくこのお話を聞かせてもらえるかもしれません。


5,中和するお皿

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次にお話していただいたのが、このお皿についてです。

こちらについても、LADERさんのページにて語られているのでぜひ読んで頂きたいのです。



こちらの磁器のお皿、一見シンプルな白いお皿です。


しかしながらこのお皿に込められたコンセプトは、

業務用のもののようなプレーンな食器と、

作家もののようなデザイン性の高い食器とを

隣に並べたときに感じてしまうアンバランスさ。

それを中和してくれるような、バランスを整えてくれるような存在として、作られたモノ。


白、といっても白すぎず、ほんのりグレーがかかったような不思議な雰囲気。

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厚すぎず、薄すぎず、強く主張はしてこない、あくまでシンプルなお皿。

手にした時の程よい重みが心地よかったです。


6,あくまで「決めるのは自分」


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このお店では、基本的にお店側からお客さんへ積極的なセールスはしないそう。

あくまでお客さん側から、

「こういったものはないですか?」

「これはどういった商品なんですか?」

などの質問があって初めて、お話をするそうです。


例えばこれは自分の話なのですが、某家電量販店でパソコンを見ていると、

視界のはじからにじり寄ってくる影が…

「 何かお探しでしょうか? 」

と笑顔で声をかけてくる店員さん。

「 あ! 大丈夫です~~! 」

僕も笑顔で返します。

このやり取り、面倒くさいです。

一応それなりにいろいろなことを調べてからお店に入っているつもりなので、

余計なお世話だったりします。

勿論親切心で声をかけてくださっているのかもしれませんが…


その点、LADERさんでは、そのような心配( ? )はありません。

心置きなく、モノと自分との心地よい時間を楽しめるというわけです。


あくまで、決めるのは自分。


すごくいい売り方だなぁと思いました。


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加えて仰っていたのが、

すぐに答えを求めるよりかは、自分で調べて、考えて、選ぶ。

そういった、自らモノを選ぶ力を持ってほしいとのこと。


勿論全てに答えを求めることがいけないというわけではありませんが、

「人に薦められて買ったもの」

「自ら選んで買ったもの」

では、愛着の湧き方も変わってくるなぁ…

なんてこを、聞きながら考えていました。


7,取材を終えて


普段、僕みたいなただの学生が、

ここまで色々聞かせてもらえることって、

そうそうないんですよね。


勿論、

実際に店主さんに声をかければお話してもらえるかもしれません。

ただ、取材という機会を通して、店を作っている側、

モノを売っている側からの視点でのお話を聞くことが出来たのは、

本当に面白かったです。


加えて、やっぱりあの「こだわり」


聴いていて面白くないはずがありません。

みなさんも、ぜひ…


 

ではでは、

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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