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forest forest

今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々… もっと読む
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな… もっと詳しく
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2020年4月の記事一覧

今は見られない風景

東京都、新宿御苑です。 JR新宿駅から徒歩10分の立地にありながら、約17万6000坪もの面積を誇る公園です。 この広さが、どのくらいなのかというと、 たとえば、東京ディズニーランド( 約15万7000坪 )や、ユニバーサルスタジオ・ジャパン( 約16万3000坪 )よりも広い面積になります。 新宿御苑は公園と書きましたが、 雄大な森が広がっていたり、 雄大な日本庭園も広がっています。 ここは元々、内藤家という徳川家の家臣だった一族の屋敷があった所で、明治に

水と、水木

( 前回のつづき ) 川がけずった、谷沿いの道を登りました。 しばらくすると、杉が生えていない明るい森になりました。 ふと、左の方に目をやると、 先ほど大きく茂っていた杉が、1本だけ生えていました。 杉はそれほど競争力の強い木ではないので、自然の森では、このようにちらほらと自生することが多いです。 道をさらに登っていくと、

こまかい光の正体

広島県、庄原市( しょうばらし )の山間部です。 中国山地の山間部にある、熊野神社へ行きました。 熊野神社の創建は、よく分かっていないほどに古く、和銅六年( 713年 )までは、比婆大神社( ひばだいじんじゃ )と呼ばれていました。 鳥居の向こうには、竜王山という標高1256mの山が見えて、 その奥には、比婆山( ひばやま )という標高1264 mの山があります。 比婆山は、日本神話で伊弉冉尊( いざなみのみこと・記紀神話で、いざなぎのみことと共に国生みをした女

点灯をはじめます

いつも forest forest を見てくださって、ありがとうございます。 この、ブログのような、森や庭や日本の名所の記録のようなものを始めて、約4年半になりました。 今まで何をやっても続かなかった自分が、週に3回の投稿を続けられているのは、見てくださっている、あなたのおかげさまです。 ほんとうに、そう思っています。 あ、かしこまった感じですが、やめるわけではありません。笑 外出が後ろめたい昨今ですが、だからこそ、これからも、木々のこと、そして森をはじめとした、日

戦国時代の庭

三重県の津市の内陸にある、北畠氏( きたばたけし )館跡の周辺です。 北畠( きたばたけ )一族は、有力な権力を持った一族として、鎌倉時代から戦国時代にかけてこの地を拠点とし、伊勢の国や、時にはその周辺の国々を領地にしていました。 その館は、 今は、北畠神社になっています。 神社の横には、 生垣に囲まれたエリアがあって、 その中へ入ると、

みんな、すくすくと

僕の家の庭です。 いろんな木が、花を咲かせています。 桷( ずみ ) 富士桜( ふじざくら ) 横輪桜( よこわざくら ) 三重県伊勢市の横輪( よこわ )地域にだけ生えている珍しい桜で、8年くらい前に、伊勢市の横輪地域の植木市で購入して植えました。 花は散り始めましたが、下を見てみると、 根元に置いていた、植木鉢から、 昨年の6月に撒いた、桜の種が芽吹いていました。 桜っぽい葉っぱを、早くも芽吹かせている子や、 種から芽吹いて2日目くらいの子もいまし

最北の地で

熊本県、天草( あまくさ )です。 天草とは、熊本県の南西にある島嶼( とうしょ )の総称です。 島嶼内には、2018年7月に世界文化遺産に登録された「 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 」として、いくつかの教会と集落があります。 そんな天草の、政治・経済・文化の中心地( 江戸時代に )として栄えた、富岡( とみおか )へ行きました。 街を見下ろす丘の上には富岡城があって、そこへ行ってみると、 富岡の街がよく見えて、 長細く伸びた、曲崎(まがりさき)とよ

神々しい杉の森

熊本県と宮崎県の県境にある、市房山( いちふさやま )に登りました。 九州山地の真ん中に位置する、標高1721mの山です。 麓の駐車場に車を停めて、登りはじめました。 山には神社があるようで、車道が終わった所には鳥居があり、そこが登山口になっていました。 鳥居から入り、登りはじめました。 深い森が、道のまわりに広がっていました。 僕が市房山( いちふさやま )に来た一番の理由は、

桜 ・ シメ ・ 松

( 前回のつづき ) 京都御所のまわりに広がる、京都御苑を歩きました。 御苑の中の北東部分は、あまり手入れをされていなくて、森のようになっています。 ふと、去年も来たことがある「 ある場所 」で、足が止まりました。 そこには、 1カ所から、いくつもの枝葉が伸びている桜が生えていました。 昨年の春、ここには、 2本の幹が、根元から折れてしまった、りっぱな桜がいました。 2018年の9月に猛威をふるった台風21号によって、幹が折れてしまったまま、半年以上そのままの

疫病、飢餓、戦乱がつづいた世界

京都御苑です。 安土桃山時代から明治時代に入るまで、公家の屋敷が集まっていた町の跡で、今は広大な公園になっています。 そんな京都御苑の中に、 元弘元年( 1331年 )から明治2年( 1869年 )までの約500年間、天皇陛下が住まれていた京都御所があります。 今までは年2回の特別参観か、事前の予約申込でのみ参観することができていましたが、2016年の7月から、1年中、一般公開されるようになりました。 そんな御所の中で、最も大きな建物が、 紫宸殿( ししんでん

木の個性

大裏白の木( おおうらじろのき )の実です。 forest forest で何度か紹介をしている、世界で日本にだけ自生している野生のリンゴです。 一昨年の冬に種を蒔いて、 昨年の春に芽生えて、 すくすくと育ちました。 1鉢の中で窮屈そうだったので、 今年の初春に、1本ずつ鉢に植え直しました。 同じ木の実から芽生えて、1年が経っただけなのに、 高さが20cmくらいだったり、 80cmくらいの高さになった木もいます。 そして、

ここから花開きました

奈良県、桜井市の、大和川( やまとがわ )の河川敷です。 奈良盆地の南東角で、下の地図の赤丸あたりです。 川沿いには桜並木があって、後ろをふり返ってみると、 にぎやかな雰囲気のイラストが、大きなタイルに描かれていて、 その横には、 謎の地図も描かれていました。 何かが川を遡( さかのぼ )って、そのままどこかへ行った?ということでしょうか?