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俳優事務所オーディションで経験した現実の厳しさ〜養成所入会金〜

俳優を目指す中で、良い経験もあれば、現実の厳しさを痛感した経験もあります。

以前、舞台俳優時代の経験についても、お話させていただきました。

俳優を目指しています!

という人と出会うと、僕が経験したような、現実の厳しさを乗り越える覚悟があるのかどうか、気になってしまいます。

今回は、俳優事務所オーディションで経験した現実の厳しさについて、お話させていただきます。

1.俳優事務所オーディションに挑戦

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舞台出演経験が増えていく中で、これから舞台ではなく、映画俳優を目指すのであれば、俳優事務所に入ることが必要だと思いました。

なぜなら、毎月のように雑誌「月刊オーディション」やインターネットで調べても、事務所無所属での「映画出演」に関する募集がほとんど無かったからです。

それから毎月数10件、事務所のオーディションに書類で応募している中で、ひとつだけ一次審査である書類先行を通過しました。

2.初めてのオーディション

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この事務所に所属していると書かれていた俳優さんは、幾つもの映画に出演されていた人気俳優さん。

ここに受かれば間違いないと、気合いを入れてオーディションに臨みました。

オーディション会場は、とても綺羅びやか。

オーディション参加者は、自分の番になるとスポットライトが当たる、マイクの前で自己アピールをします。

よくTVで見ていたオーディション風景と一緒。

緊張しながらも、全力を出し切ってアピールをしました。

オーディション後、結果は書面で郵送されます。

合格通知か不合格通知、どちらが来るかをドキドキしながら待っていまいた。

3.二次審査通過

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届いた通知は、合格通知でした。

見事、二次審査を通過。

「よっしゃー!」

初めてのオーディションで二次審査まで通過した僕は「やっぱ才能あるかも!」と、意気揚々と最終審査に向かいました。

オーディション会場に着くと、通された場所は、打合せスペースのような場所。

「あれ?こんな狭いところで何をやるんだろ」

疑問に思っていると係の方が現れ、こう言われました。

三浦さんは、当社のオーディションに合格されましたので、所属についての説明をさせていただきます。

「合格!?話が違うけど・・・」

「特別に、最終審査を飛ばして合格になったのかな」

そんなことを考えていましたが、ここからの話はイメージしていたものとは別のものでした。

4.多額の養成所入会金

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続けて係の人から、このような話を受けました。

オーディションには受かりましたが、あなたはまだ未熟な俳優の卵のようなものです。
まずは養成所に入り、レッスンを受けて、世の中で通用するレベルにならないといけません。
それでもやりますか?

なるほど、確かにそのとおりだなと思いました。

多少とまどいもありましたが、何でもやる覚悟でいたので「はい!」と応えました。

それでは、こちらに養成所の入会申し込み書にサインをお願いします。

急展開の中「本当にサインしていいのかな?」と悩みながら、申込書の内容を読むと、そこには目を疑う内容が書かれていました。

ー初回入会金:700,000円ー

「んん?」

見間違いかなと思い、0を数えました。

「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん。じゅうまん・・・70万!?」

初めてのオーディションだったので、これはピンチなのかチャンスのなのか、当時の僕には判断ができませんでした。

どうしますか?

「少し電話をしてきていいですか?」

ひとまず自分ひとりでは答えが出せそうになかったので、信頼ある俳優の先輩に電話しました。

先輩に状況を説明すると、入会金で70万は普通では無いと言われました。

先輩の話を聞いて「やっぱりそうか!」と冷静になり、養成所への入会は辞退することにしました。

5.まとめ

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今回の経験がピンチだったのか、チャンスだったのか、結局のところ分かりませんでした。

みなさんだったら、どういう選択をしますか?

今になって考えると、先行投資だと思い、70万払ってでもやってみても良かったかなという思いもあります。

やらなかった経験には、心残りしかありません。

やった結果、全く違う未来が待っていた可能性もありました。

日頃からお世話になっている経営者の方から、こんな言葉を教わりました。

信じるな、疑うな、確かめろ

今回のようなにチャレンジしなかった経験から、今ではどんなことでも、自分で体験して確かめることを大事にしています。

これから俳優を目指される方へ

俳優の道は、動けば動くほど「お前は本気でやる気なのか」と、金銭を伴う覚悟を試される連続でした。

こういうこともあると、参考にしていただければいいなと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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