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俳優を目指す人が必ずぶつかる金銭的問題

21歳のとき、舞台出演が3本連続で決まっていました。

やってみて分かったことは、金銭に関する課題が多いこと。

今回は、舞台俳優ならではのお金の話をします。

1.お金の問題

僕は一人暮らしで収入源がアルバイトしか無かったので、休むことで収入が2ヶ月止まることが不安でした。

当時のアパートの家賃が53,000円。

その他諸々を30,000円程度にして、1ヶ月の出費を80,000円に抑えたとして、2ヶ月で160,000円のマイナス。

舞台に1回出演するだけで160,000円のマイナスだったのに、2回連続で舞台に出演した僕は、300,000円を超える負債を背負うことになりました。

同時にチケットノルマの自腹額も160,000円あったため、目を背けたいレベルの負債額。

クレジットカードでなんとかやり繰りしましたが、毎月の返済額で給料が底をつき、それまでの生活が一変。

一気に貧困生活となりました。

2.舞台のギャラ

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とはいえ、舞台に出演することで、ある程度の収入があると思いますよね。

結論から言うと、2本の舞台に出演し、舞台出演により発生した収入は0円でした。

期待はしていなかったのですが、2ヶ月の拘束期間と、3〜4回の舞台公演を行い、全く収入にならなかったのも意外でした。

普通に会社で働いている人からすると、「2ヶ月拘束されたのに収入が無いなんて!」と思われる人もいると思います。

しかし、俳優の世界は、「下積み時代」という「都合の良い言葉」があります。

有名になった俳優さんには、誰しもが「下積み時代」を経験したというエピソードがあり、「こういうもんか」と思っていました。

3.舞台のチケット代はどこに消えたのか?

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舞台に出演した俳優への報酬が0円だとすると、一枚辺り3,000円〜4,000円するチケット代がどこに消えたのか、気になりました。

演出家や、音響や照明など、裏方の人たちの給料へ消えていったのでしょうか。

答えは分からず、考えることを止めてしまいました。

考えることを止めたのは、考えても仕方なく、プラスに考えるしか無かったからです。

でも今思えば、無報酬で2ヶ月も拘束されるなら、それ相応の価値づけをするのも、自分の仕事だったと思います。

まとめ

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夢追い人だった僕は、様々なことに対して無知でした。

無知が故にたくさん苦労をしました。

僕は24歳の時に俳優の世界を離れ、普通の生活に戻りましたが、俳優の夢を老い続け、未だにお金の問題で苦労している友達が何人もいます。

僕の友人や、友人の友達でも「俳優になりたいです!」と目をキラキラさせながら話してくる人もいます。

俳優になった成功論は世の中に溢れていますが、このような失敗談を聞く機会はありませんでした。

今現在目指している人は、目を背けたくなる内容かもしれませんが、これからの人の為にも事実を伝えていこうと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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