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1. 登山中の脱水量を計算してみる前回、水分の摂取が足りない=脱水が身体に与える影響をお伝えしました。では、登山を行う際はどのくらいの水分を摂取すればいいのでしょうか。登山中の水分消費量=脱水量は、エネルギー消費量の式と同じく以下の式で算出されます(図の①)。また、縦走などの場合は、登山を行っていない状態(小屋やテントでの生活)での脱水量も知っておく必要があります(図の②)。 ①、②の式より一日の脱水量を求め、それを補うだけの水分補給をしっかり行うことが必要です。登山中には
人間の身体は性別や年齢で差はありますが、胎児で約90%、新生児で約75%、子供で約70%、成人で約60%、高齢者で約50%の水分量があると言われています。水を飲まずに運動を行うと運動能力や体温調節能力が低下し、脱水や熱中症を引き起こすリスクが高まります。 人間は体重の2%の水分が失われると、血液中の水分量が減って血圧が下がり、筋への燃料や酸素の供給が円滑にできなくなるために、心拍数は上昇し、持久力は10%も低下します。3%失われると、ぼんやり、食欲不振などの症状が現れ、4〜