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MIURA流 登山塾「ippo」

ミウラ・ドルフィンズでは鹿屋体育大学の山本正嘉教授をはじめ三浦雄一郎・豪太親子とともに、より快適に、より安全な登山を行うためのデータを測定し、登山者のための実践的なトレーニング方… もっと読む
毎週月・水・金曜日の12時に更新!このippoマガジンでは、科学的な根拠のあるMIURA流のトレー… もっと詳しく
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2020年8月の記事一覧

登高テスト〜みろく山の会の10年間の実践〜

登山での最適なペースを知るための「登高テスト」の方法を以下のnoteでお伝えいたしました。 今回は、「登高テスト」を独自の経験から作り上げ、その結果から参加者の体力度をレベル分けし、実際の山行が無理なく安全に行えるような取り組みをされている「みろく山の会」の紹介をさせていただきます。(原文は以下をご覧ください) みろく山の会 1983年に40歳以上の中高年を対象とした山の会として創立。当時は会員数150名、1999年にはNPO法人格を取得、2019年11月には760名の会

クライミングとメンタル

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登山中のマイペースを知る「登高テスト」(最新情報!!)

登山を安全に行うためには「マイペース」で登ることが重要、そしてその速度はどのくらいか?というのは以下のnoteに記載しました。 今回は、「マイペース」を知るための方法をお伝えいたします。 最適な場所 傾斜がある程度一定である20分間くらいの登りが続く山道。滑落や落石、転落の危険性が低いことを満たせる山。 用意するもの 登高速度を算出できる腕時計など。 方法 以下の図のように、250 m/h、300 m/h、350 m/h、400 m/h、450 m/hというように、登

久しぶりにプロテイン摂取

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海外の高所登山・トレッキングってどんな人が行ってるのだろう?

例年であれば、この夏の時期はモンブラン・マッターホルンなどのヨーロッパアルプスやキリマンジャロに出発される方が多い時期でした。今年、計画されていた方々も多かったと思います。「海外登山」と聞くとハードルが少し高く感じますよね?!しかし、海外登山・トレッキングに行った方は虜になってしまう方も多いです。日本では味わうことのできない文化の違いや自然の景色など、海外ならではのものがたくさんあります。 では、海外の登山・トレッキングの人気コースやそこに行かれる方の年齢ってご存知でしょう

体の左右差を改めて実感した

私は右利きなので、必然的に右手の筋力(握力など)が強いです。左右の力の差については、きっと誰もが感じることだと思います。しかし、運動をする上で、その左右差をできるだけ無くした方がいい場面はあります。例えば、右投げ、右打ち、右足踏切り、右こぎなど、片方の動き特化したスポーツを行う場合は、左右差が必然的に出てくることもありますが、左右対称の動きをする運動の場合は左右差が小さい方が高いパフォーマンスを発揮できます。 先日、クライミング中に、また自分自身の左側の筋力の弱さを実感しま

低山ハイクと熱中症対策

先日、東京都の気温が36度だった日に、神奈川県の三浦アルプスの縦走に行きました。ほとんどが樹に覆われた日影で、海からの風もほどよくありましたが、標高約200m以下の低山ハイクはとても暑いものでした。 登山は長時間の運動で、特に登りでは体は大きな熱を作ってしまいます。そのためその熱を冷やさなければ体温が上昇し続け、運動を継続できなくなるだけではなく、命の危険性にも繋がります。 熱中症「高温下で、体液の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温が上昇したりして起こる様々な異常の総称

三浦敬三のトレーニングルーティーン②

今回は三浦敬三のトレーニング方法の続きをお伝えします。前回の④以降の部分です。 ④体操 ☆目的:本格的なトレーニングの前に体を温め、怪我を防ぐ ・万歳20回 思いっきり伸びをしてストンと両手を落とす ・体側20回 右に倒すのを20回、左に倒すのを20回行う ・円盤投げ20回 両腕を左右に振り、体幹をひねる。左右で1回として20回行う。 ・前屈20回 床に向かって20回前屈する ※どの運動も始めは弱い力で行うこと ⑤スクワット ☆目的:健脚を保つ ・足は肩幅より広く ・背筋

Dreamers Summit NO3.杉田秀之さん

約12年前、大学のラグビー部に所属していた杉田さんは合宿中に頚椎と頸髄を損傷し、元のようにスポーツをすることや歩くことができなくなりました。本来ならその合宿の最終日に、部員全員で富士登山を行う予定だったのですが、もちろんそれも中止。 しかし、昨年の夏、12年越しの夢が叶って当時の部員100名での富士登山を成し遂げました。三浦豪太はじめ、弊社のスタッフも微力ながら富士登山のお手伝いをさせていただきました。 怪我との葛藤から富士登山の様子はテレビ番組でも放映されました。1時間

三浦敬三のトレーニングルーティーン

自分なりのレシピを持っていた三浦敬三は、トレーニングに関しても自分なりを持っていました。それは毎朝決められた内容を行うことから始まります。101歳になっても元気でスキーを続けるためには、毎日トレーニングを行なっていたとのことです。そしてトレーニング方法も食事と同じように、自分で考え、自分で試していく中で自分に合った形を見つけていきました。 敬三流 健康トレーニング3箇条 1. 「鍛えてからが本当の体力」と知る 2. トレーニングはできるだけ毎日する 3. 「脈拍チェック」を