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おたがいさま。Give and take

先日、知人が子どもの病気で欠勤することが続いた為に、同僚たちに負担をかけてしまっていることが申し訳ない・・・と言っているのを聞いて、我が身を振り返ってみた。私も第1子出産から8年半以上、フルタイム勤務をしてくる中で子どもの病気だったり、行事だったりで休んだことは何度もある。だけど、正直私が休むことで同僚に対して申し訳ないって思ったことはない。仕事が好きだから、仕事行きたいのにな~と思ったことは何十回とあるけど・・・。

この違いって何かなって考えてみると、私が社会人として育ったアイルランドではGive and takeは当たり前であり、誰もGive and takeの度合い(数量)に100%の平等を求めないから。またGive and takeの相手を限定(Give をする相手とTakeをする相手が同じでなくてもいいという意味)しないからなんじゃないかな。

誰もがTakeする(迷惑をかける側になる)可能性はあって、その時の為にGiveは(助ける側になる)出来るときにやっておこうっていうのが大前提。

子どものいない人だって、自分が病気になることだってある。将来、自分が親になったときに子どもが病気で休まなくちゃいけない場面も皆無ではないだろうし、姪っ子の面倒をみなくちゃいけない日だってあるかもしれない。彼氏の弟を病院へ連れて行かなくちゃいけない時だってあるかもしれない・・・。親の介護で欠勤することだってあるかもしれない。

絶対に迷惑をかけない人なんていないのだから、お互い様で、その時、その時できることをするほうがいい。

迷惑をかけることにも、かけられることにも寛容になると生きやすい。

写真はアイルランド時代のもの。学校から帰宅、家でホームワークをする息子と友人E。Eくんは3人兄弟で2歳の妹がいたので、学校のお迎え時間と妹のお昼寝時間がよく重なった。昼寝した子を起こしたくない気持ちはよ~く分かる、でもお迎えに行かなくちゃいけない・・・。そんな時はEくん母よりメッセージが入る「昼寝したばっかりなの~、Eも一緒にお願い!」。返事はもちろん「OK」、息子とEくんを迎えに行って自宅に連れて帰ったり、そのまま公園へ遊びに行ったり。子どもたちの仲が良かったので多分、週の半分以上はこんな感じだったかも。

当時、Give and takeのバランスなんて考えたことなく「お願い」「OK」「Thank you」で過ごしていたけど、私はこれでいいと思っているし、こうやってお願いしてもらえる関係って素敵だと思う。離れちゃったけど今でも仲良くしてる。

日本にはせっかく「おたがいさま」という言葉があるのだから(直訳できる英語はなし。場合によっては文章で説明できるけど、単語としては存在しない)「おたがいさま」で行きましょう。生きましょう。

そしたら、みんなもっともっと生きやすくなる。




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