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がんばって減量した犬

犬が食いしん坊なのは誰でも知るところだ。食卓にすり寄り可愛い顔でねだられたらノー!と言うのはむずかしい。このゴールデンレトリバーの「カイ」の場合は極端だった。

カイは前の飼い主から餌をもらいすぎて、ついには通常のゴールデン・レトリバーより45キロ前後も多い、78.6キロになってしまった。

なので、走ったり遊んだりと、どの犬でもできるふつうの動きができなくなった。

前の飼い主は、カイを安楽死させる決心をした。しかし、獣医はこれを拒否し、その代わりにシェルター(犬の保護施設)へ連れて行った。

(カイはその施設でまもなく心優しい女性に引き取られ、明るい未来へと向かうことになる)

この写真は体重が78.6キロあった時のカイ

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歩くのもやっとだったので、元飼主は安楽死させてと獣医にお願いした。

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しかし獣医はこれを拒否し、代わりにカイを保護施設へ連れて行った。

カイに初めて会ったとき、今の飼主パム・へギーは目を疑った。体重が78.6 kg、やること為すこと大変で、ぜーぜーと喘いでいた。

パムは、この犬を何とか助けてあげたいと思った。

カイにも、助けてくれようとしているのが分かったようだった。

ひどく足を引きずっていて関節が体重に耐えられるか心配だったので、先ず水治療から始めた。獣医のクリニックで毎週1回を6週間続けた。そのハイドロセラピー(水治療)はとても効果があった。

その後は毎日歩いた。カナダのアルバータ州やエドモントン州は冬とても寒いが、1日もさぼったことはない。

自分のやる気と責任感を高めるためにパムはカイのFacebookも始めた。決意と進歩のほどを見てもらいたいと思ったのだ。

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飼主のパムにとってカイの良いところは、「のんびりした性格。自分にぴったりの犬を選べるならカイの性格だわ。可笑しくて、愛情があり、とてものんきなところ。私が行く所はどこへでも一緒に行きたがるの。カイは本当に親友だわ。」

2018年3月に引き取った時カイは10歳だったと考えられているので、現在は12歳だろう。

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レトリバーの体重は通常25~33キロくらいなので、カイはかつてとても太っていた。再び健康になる手助けをしてくれる飼い主が見つかって本当に幸運だった。

そもそもレトリバーは名だたる食いしん坊なので、食べすぎないよう注意が必要だ。33キロの理想体重をめざしてカイには獣医推奨のダイエット食を食べさせた。

現在の体重は30キロ。1年以上そのままで維持している。おやつは果物と野菜だけだ。

カイは体重を減らすためにハイドロセラピー(水治療法)と、毎日散歩をした。人と同じように。最初は1日3回の短い散歩(文字通り5〜10ステップ)から。

スタミナがついたので現在は毎日30〜60分歩く。時々ボールでも遊ぶがおもちゃはそれほど好きではない。

体重があった頃はすぐに体が熱くなり関節が痛むので、水が楽だったのだろう。今でも水は好きだが以前ほどではない、とパムは言う。

カイが始めたハイドロセラピー

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パムはカイを獣医のところへ連れて行き、つききりでエクササイズを指導してもらった。

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水槽の中で一歩一歩歩き、余分な体重を減らした。

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やがてカイは健康になり、他の犬と同じように何でもできるようになった。

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体重を大きく減らした後にセラピー犬の資格をとり、病院を訪問し始めた。

以前ひどく虐待されたこともあったが、カイは人々への愛をずっと持ち続けている。

この素晴らしい犬は、今では病院にいる患者さんたちの心を癒しに行くのだ。

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https://www.boredpanda.com/adopted-dog-looses-100-pounds-youcandothiskai/    出典


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