新型コロナウイルスと猫
スコットランドのアビモアにある野生動物園で今月、4匹のとても希少な猫の赤ちゃんが一般公開された。(写真上)
その猫は「スコットランドヤマネコ」と呼ばれる絶滅危惧種。イエネコに似ているが大きさは2倍ほどで、独特の縞模様をもち、性格は猛々しい。もともと野生でウサギやネズミを獲って生きていた。
同野生動物園はこの猫の繁殖に取り組んでおり、ロックダウン中の5月に4匹は産声をあげた。オスが1匹、メスが3匹で、大きな耳と丸い目が可愛らしい。隔離された場所で3か月間育てられ、やっと一般公開が果たされたのだが、
現在この仔たちの囲いに近づく際はマスクを着用するよう求められている。なぜなら新型コロナウィルスは、
ヒトから猫に感染し、
ネコの呼吸器内でよく増え、
さらにネコの間で広がる危険性があるからだ。
米国NY州の飼いネコ2匹からウイルスが検出されている。
虎への感染例
米NY市ブロンクス動物園で飼育されているマレートラも、感染が判明した。
4歳のメスの虎が3月末から空ぜきなどの症状を示していたが、コロナに感染して無症状だった飼育員からうつったそうだ。
これまでにトラ4頭、アフリカライオン2頭が感染したが、みんな全回復する見込みだ。今のところ園内の他の大型ネコ科動物に感染の兆候はみられない。
同園の主任獣医は、ヒトから動物にウイルスがうつり動物が病気になった世界で初めてのケースだろうという。
そう、ヒトから動物への感染はまれで、まだ理解も進んでいないのだが、
いま中東でペットが犠牲になっている!
COVID-19そのものでなく、飼い主が抱く感染の恐怖の犠牲に。
ウィルスを媒介するかもしれないと恐れ、飼猫を置き去りにする人が増えている。家族といっしょに育てられてきた猫たちは外でどうすればいい、路上で食べ物を探したこともないのに。死んでしまいます。
私たちは以前より用心深くなっているが、もっと頻繁に手を洗うようにしたり、もっと他にやれることがあるだろう。
WHOや専門家によれば、新型コロナは、人から人への感染が依然として主な感染要因である。
一部の動物が感染する可能性もあるが、動物やペットが新型ウィルスの感染を広めるかを判断するにはさらなる根拠が必要だ。私たちは科学者の見解に耳を傾けるべきで、信頼できない情報源を信じてペットの生活までも損うべきではない。
新型コロナウイルスは、昨年12月に中国・武漢市内で取引されていた野生動物からヒトにうつったと考えられているが、
WHOや動物園は、ペットの犬や猫がヒトに新型ウイルスを媒介する証拠はないとしている。
だが、新型ウイルスは、よりヒトに近い、霊長類を脅威にさらす危険性はないのだろうか。野生のゴリラやチンパンジー、オランウータンが感染したらヤバい気がする。
また、猫は明確な症状を示さず、いつの間にかヒトにうつすことが無きにしも非ずという専門家もいる。
では飼猫とどう気をつけて暮らしたらよいのだろうか?
「飼猫が感染しないか、感染した場合に他の猫や人間などに感染を拡げないか心配」という方は、猫にも“外出自粛”をお願いして、
感染のリスクを正しく認識しながら、愛猫との自粛生活を楽しもう――ではないですか。
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