紫の怪しげな月が木々の隙間から顔を出す。
ばさりという音と同時に
一枚の羽が目の前にふわりと降ってきた。
ショウジョウトキか。

ふと後ろを向くと
紫の妖光の瞳がこちらを見ていた。
「あなたの存在を識る人は何人いるの?」
そう歌を聞くと
ふとその瞳とそこにあった道が消えていった。

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