プレイフル・ベースボール

陽気で楽しく野球ができること。それを「プレイフル・ベースボール」と名付けました。あえて、プレイフルを強調したのは、少年野球や高校野球における行き過ぎた「勝利至上主義」に対するアンチテーゼでもあります。好きで始めた野球がどんどんとプレイフルではなくってしまう・・・。そのような場面に遭遇してきました。勝利至上主義は、ビジネス社会における縮図。売上至上主義、結果至上主義とダブって見えてしまうのは私だけではないと思います。

楽しく野球をやるなど、あんたわかっちゃいないね!と批判をいただくことを承知で、野球という競技スポーツの見方、野球の多様性と可能性について私の経験値や専門知から書いていこうと思います。少年野球の指導者の方々や親御さん、これから指導者になろうとする方たちへの一助になれば幸いです。ご自身がもやもやしている問題や課題解決のTIPS(ヒントのかけら)になればと思います。

技術的な理論やフィジカル、食事などのトレーニング方法については、たくさんの情報がアップされていると思いますので、ここでは、①野球選手はどうしたら上手くなるのか、成長するのか、②野球指導者にとって理解しておいた方が良いマネジメント、リーダーシップ、コーチング、コミュニケーション、モチベーションなどの人間行動科学、③どうしたら強いチームがつくれるのかの組織開発などをテーマに記事を書いていきます。現場にも出向き、取材なども行っていきたいと考えています。

私が専門とする「人材開発」の分野では、「プレイフル・ラーニング」という言葉があります。プレイフル・ラーニングは、「人々が集い、共愉的な活動に従事する場において、学び、気づき、変化すること」です。

私たちは社会生活の中で、ワークショップやセミナー、企業研修を受講することがあります。教育は厳しく!という考え方と教育は楽しい!という相反する考え方が存在します。皆さんは、ご自身が参加した学びの場が厳しい場合と楽しい場とどちらが本当の意味の「学び」に繋がっていたでしょうか。自分の体験から紐解いてみると、私は、楽しい方が好きです。

私は、学びや成長は、「人の喜びに繋がる」というポジティブな考え方の肯定派です。

しかし、人は一つの事を学び、成長するためには苦労はつきものです。プレイフルで物事に向き合いながら、上手くできないことをどうしたらうまくできるかを考えて動くことができれば、自信を作り込んでいく事が可能です。野球というスポーツの「場」は、子供たちにとっては学びの可能性が無限に広がっています。みんな上手くなりたいと心の底から思い、感じて白球を追い続けています。プレイフル・ラーニングを実践できる大人が増えれば、野球を通じてたくさんの学びを子供たちに与えることができ、それが野球というスポーツの「価値の拡充」に繋がります。教室のなかだけでは獲得できない人と人との共創・共同・人間関係作りを経験で学ぶことが出来、それが最大の魅力です。

野球の味方でありたいと強く思います。

https://humanquest.co.jp/

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