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会いたいのなら会いに行け
JAZZの生演奏。
売れているには程遠い、けれどいっぱしの演奏は目を見張るものがある。JAZZの世界とはそういうもので、陽の目をみない割に卓越した演奏を奏でるミュージシャンというのはごまんといるものだ。
今日演奏したピアノトリオも然り。ご多分に洩れず指先から離れた美しい旋律は、およそ満員とはいえぬ客席を漂いながら、透明に消えゆく音符を零していった。
そんな明日を掴みきれていない孤高の音楽家に、
出会った瞬間から別れのカウントダウンは始まっている
看護師さんの送別会だった。
30名ほどの看護師さんが一堂に会し、酒を飲む。
辞めてゆく女性は語学留学のため渡米するようだ。同僚たちはそれぞれ声をかけ、笑いながら涙ぐんでいた。
7年間在籍したという。それはそれは積もる話もあっただろう。お店の計らいで(とはいってもピアニストにお願いした僕の計らいなのだが)ピアノの生演奏をプレゼントした。かなり酔っているのか気持ちよくなってしまったのか、看護師た
仁義なき催事場日記 最終回
エピソード⑧ 最終回25日の最終日である。この日記も最終回だけれど、結果、取り立てて書くような特筆すべきことは何も起こらなかった。まさにノンフィクションでありやらせじゃないドキュメンタリーなのでそれは仕方ない。
ということで、ちょっと写真で振り返る程度にお茶を濁して終わりにしたい。
ちなみにやるべきことはやって惨敗なので、次!次は頑張ろう!と切り替えた。
ちなみにFacebookのグループペー
仁義なき催事場日記④
エピソード⑦ 孤独との戦いさて、埼玉の店から誰も来なくなり、ポップ吉村もいなくなり、誰とも話さない時間が延々と続くこととなった。孤独との戦いだ。
ティラミスがバンバン売れればお客様と話す時間もあるのだろうけど、いかんせん1時間に2人~3人で(場合によっては3時間くらい誰も寄り付かないことも)そうなると、めちゃくちゃ眠くなってしまう。
もちろんそんな場合ではないので、いろいろアドバイスをもらったこと
仁義なき催事場日記③
エピソード⑤ さよならポップ吉村
怒涛のオープニングセール3日間を終えた僕は、息つく間もなく月曜も9時過ぎにイオンへ到着した。
すると、ポップコーン屋はすでに片付けが終わっていて荷物を運び出すところだった。
「吉村さん……もう終わりですか?ウチの店は25日の日曜までやるんですけど……」
するとポップ吉村は、
「ウチは子ども商売だからねぇ……平日はあんまりやらないのよ、効率悪いし。今日は別の仕事が
仁義なき催事場日記②
エピソード③ 喉から血ぃでるぅー16日、初日である。
今回は『マックスバリュ』というイオングループの食料品スーパーがリニューアルすることに伴ってイオンタウン株式会社からお声掛け頂いたのが始まりだった。大変気を遣ってもらったのか、僕らはスーパーの目の前に陣取らせていただけた。
気持ち的には学園祭の模擬店だ。
まだ9時を少し回ったばかりなのにスーパーは多くの人でごった返していて、こっちもすぐ臨戦態勢
仁義なき催事場日記①
この話は、2020年10月16日から10月25日まで千葉県千葉市緑区おゆみ野にあるイオンタウンで行われた催事場での出来事。やたら脚色してるけど、基本ノンフィクションなドキュメンタリーであることをここに記しておく。
エピソード・ゼロ 始まりある日社長からこう告げられた……
「10月になったら催事でティラミスを売ってくれないか?」
◇◇◇
僕がようやく雇ってもらった店舗は、想像通りコロナ禍の影響