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私も使っているLenovoのマーケティング戦略とは?

Lenovoの#マーケティングトレース

会社名:Lenovo
業界:ノートパソコンなどデジタルデバイスを提供。
代表者:柳傳志さん
売上・営業利益:463億ドル(2014-2015年)
トレース目的:差をつけにくいノートパソコンを販売するマーケティング戦略を学びたい。

マーケティングトレース参考URL

・Lenovo
https://www.lenovo.com/jp/ja/

ノートパソコンを買う時に検討する項目とは?

・OS-Windowsか、Mac
・CPU-人間で例えるなら脳にあたります。
・メモリ-机の広さに例えられます。
・グラフィックボード-画像や映像を映し出すための装置
・ストレージ-保存容量
・画面サイズ-使い方でサイズが変わります
・使用目的
・金額
・バッテリー
・デザイン
ざっと挙げただけでもこんなにあります。
私はLenovoのT480Sと言うシリーズを使ってますが、
仕事で使うことを目的として、「CPUとメモリ、画面サイズ、バッテリー、金額」を重視して買いました。

Lenovoの特徴とは?

モデルによるCPUとメモリなど選択の幅の広さと、ドッキングステーションだと考えています。
既製品のノートパソコンは性能を左右するCPUとメモリが決められていることが多いので、欲しい性能と払える金額とのミスマッチが起きます。
けれど、LenovoはCPUとメモリがモデル毎に細かく分けられているので選択の幅が広く、ミスマッチを最小に出来ます。
ドッキングステーションは、ノートパソコンと各種機器のUSBを繋ぐ「ハブ」のような装置です。
USBは何度も抜き差しすると接触不良を起こすので、常時使う機器を繋げておくことでUSB部分の寿命を伸ばせるので便利です。

STP分析

まず、ターゲットとして外出先で仕事をするビジネスパーソンに設定したと考えました。
顧客の掲げる課題は「複数のソフトを立ち上げながら、作業をしているとバッテリーが持たない」ということです。
バッテリー駆動時間の長いノートパソコンとしては、VAIOやレッツノート、LIFEBOOKなどもあります。
性能選択の幅(CPU、メモリ、グラフィックボード)×バッテリーの軸に、
金額や持ち運ぶための画面サイズを組み合わせて、
選択の幅を広げていることがLenovoのマーケティング戦略の興味深いところだと考えました。

ポジショニングマップ

Lenovoのポジショニングマップを図解すると次の通りです。
「性能の選択の幅×バッテリー駆動時間」というポジショニングをとっています。

lenovoポジショニングマップ

さらに、60%引きキャンペーンなどで低価格さをアピールすることで、消耗品であるノートパソコンを多くのビジネスパーソンに使って貰いやすい環境を作っています。
パソコンを最も使うのはビジネスパーソンだとすると、「高性能でバッテリーが長持ちして、安く買えるノートパソコンはLenovo」というイメージを持ってもらうことを狙いとしたのではないかと仮説を考えました。

4Pマーケティングミックスの分析

ここから4Pのフレームワークを用いて、Lenovoが顧客にどのように価値を届けているかを読み解いていきます。
まず、この画像を見て下さい。

lenovo商品情報

この画像にはLenovoの4Pが盛り込まれています。
Product(商品)
ポジショニングマップ中のLenovo以外のメーカーはIntel製のCPUを搭載していますが、LenovoはAMD製のCPUも搭載することで選択の幅を広げています。
Price(価格)
34,036円(税込・送料無料)って安すぎだと思いませんか?
中古の型落ちならまだしも、新品のノートパソコンがこの価格は買いやすい値段です。
Place(流通)
Lenovoの弱点を挙げるなら、流通かもしれません。
家電量販店で扱う絶対量が少ないので、実機を触って購入の判断がしにくいのです。
Promotion(広告)
Lenovoの広告はメルアドを登録した人に向けて情報を発信しています。
比較サイトでLenovoの良さを知った人が購入する時にメルアドを登録することからお付き合いが始まります。積極的な広告をせず、商品のポジショニングで顧客を増やす戦略はスタバに近いかもしれないと考えています。

Lenovoのマーケティング戦略とは?

それは、「信頼を最も大事に考えている」のではないかと考えています。
例え性能が良くてバッテリーが長持ちするとしても、故障しやすいノートパソコンでは安心して仕事が出来ません。
仕事の移動中など、ふいにぶつけてしまっても壊れず、データも破損しない。
丈夫さに自信があるからこそ、「使ってもらえば良さが分かる」とあえて広告を出さないのではないでしょうか。

自分がCMOだったら?

ビジネスで重宝されるノートパソコンのポジションを強固にするために、
ユーザーの職種を聞いて、
「あなただけのビジネスノートパソコン作り」を進めます。
つまり、ソフト面の充実を図っていきます。
Lenovoの良さは確かですが、日本企業が良い商品を作れば売れると変化しなかったことで競争力を低下させたように、ハード面だけでなくソフト面の充実がカギを握ると考えているからです。
ノートパソコンを1度買うと、3年~5年スパンで入れ替えをするかと思います。
この入れ替えするまでの収益源としてアプリなどのソフト面の強化+アプリ目的でパソコンを入れ替えるユーザーを取り込むことが目的です。

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