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シュトーレン観察日記〜まとめ“みとんはドイツ人になれたのか”

今年初挑戦した”シュトーレンと共に歩むクリスマスまでの日々〜ドイツ人への道”。いや、そんな大袈裟なタイトルではなかったけど‥これはやっぱりnoteを始めたからこその挑戦だったと思う。パン屋さんでたまたま出会い、たまたま何人もが買って行くのを見て購入を決意したのは本当だ。その後で、これはネタになる!とニンマリしたのも本当だ。でもやるからには、ちゃんとお伝えしたかった。経験したこと、わかったこと、反省点、その他もろもろ。私みたいに、シュトーレンのことは知っていたけど食べたことなかったって人もいれば、毎年食べてますっていう人や、自分で作ったことがある人、奥さんが作ってくれたという人も。シュトーレンとの距離感は様々だ。

実際、今年食べてみて思うことは、来年も食べようって思ったってこと。今年は実験的な意味もあって、毎日ちびちび食べてみたが、来年はもう少し大雑把に、毎週曜日を決めて食べたいだけスライスするとか、買ってしばらく熟成させといてクリスマス前に一気に食べるとか、色々なやり方が出来る気がする。

今年はひとつのシュトーレンを私一人で食べてみたが、家族でクリスマスを待つというドイツの習慣に倣うならば、やはり家族で毎日シュトーレンをちびちびと食べるのがドイツ人のやり方なのだろう。となると、家族でひとつのシュトーレンというのはあまりに少ない。クリスマスどころか、多分1週間もたないだろう。もしかすると一人ひとつ?もしくは、ものすごく大きなシュトーレンを探すしかないのかも知れない。そんなの売ってるのだろうか。

分からなかったことは、保存の仕方だ。買った時に包まれていたラップやクッキングペーパーは毎日の出し入れでだんだんと残念な感じになってくる。我が家にあるラップに包み直すかどうか、悩んだ。私は毎日律義に買った時の状態に戻していた。一番外装の不職布の袋にまできちんと入れていた。結局、シュトーレンが半分くらいになったタイミングで、買った時のラップを捨てて、お皿に移して我が家のラップをかけ、それをやはり不織布の袋に入れた。なんとなくだが、通気性とかの部分で不織布のことを信頼していた。お皿に移しても別に問題はなかったので、結果オーライ。食べ始めて2週間以上経っても、パサパサ感はゼロ。むしろ、しっとり感が出てきた。シュトーレン、恐るべし。

シュトーレンにはびっくりするほどのバターやブランデーが使われていると、かなこさんがコメント欄で教えてくださった。多分お砂糖も。日持ちさせるためだ。だから美味しい。ただ、スライスする時も食べる時も、とにかく手が汚れてナイフもお皿もベトベト、ベチャベチャになる。ドイツ人、もしくはシュトーレン上級者なら手や服を汚さずスマートに食べられるのだろうか。これは来年、再来年への課題だなと思っていたが、日にちが経つにつれ、粉砂糖やバター、ブランデーが生地に馴染んでベトベト感は減った。ベトベト感がしっとり感へと変身。そしてめちゃくちゃ美味しい。シュトーレン、恐るべし。

ドライフルーツやナッツ類が沢山入っているので、その時点で苦手な人はごめんなさい。シュトーレンは、ドイツ人の習慣を味わってドイツ人になれた気になるためのものではなく、ドライフルーツやナッツが沢山入った、美味しいパンだ。それらが苦手な人には、おすすめはできない。逆に、ドライフルーツが大好きだよという人には、自信モリモリでおすすめしたい。ネットで読んだ通り、日が経つにつれ、バターやブランデーだけでなくドライフルーツの旨味成分までもがパンへと移っていってる気がした。多分。ナッツも若干柔らかくなってる気がした。ただの贔屓目や思い込みかも知れないけど、ドライフルーツ、恐るべし。

反省点は、最初に重さを量らなかったこと。長さは測ったのに、重さに関しては「ずっしり重い」で済ませていた。観察日記としては片手落ち。来年別のお店のシュトーレンを購入したとしたら、長さや重さを比べてみるというのも一興だったかも。まぁでも、重さ=具の多さと考えるなら、ここのお店は太っ腹だ!!!とか、ここはケチだ‥とか、私の場合そういう世知辛い話題になりかねないので、量らなくて正解だったかも。

(まだ食べ切ってないけど)結論。
みとんはこれから毎年シュトーレンを買う予定だが、いくら食べてもドイツ人にはなれないし、あくまでもシュトーレン好きな日本人のままである。

2020年、“シュトーレンと共に歩むクリスマスまでの日々”こと、みとんのシュトーレン観察日記でした。こちらからは以上です。

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