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読書ノートのススメ



きっかけ


2009年から読書ノートを書いている。読んだ本の感想、そして記録。ある人にススメられて始めた。小学生の頃書かされていた、あぁいうのとはちょっと違って、もっと一人よがりなやつ。
実はやってみようと思った最大の理由は、自分が読んだことがあるかないかわからなくて、”同じ本を2回読んだ経験”があるから。
いや、同じ本を何回も読むのは良い。むしろ良い。ただその本を、前に読んだことあるけどまた読みたくなって読みましたっていうのなら、の話。
私の場合は、選んでこれ面白そうだから読んでみよう!って読み始めて、途中から「あれ?なんか知ってるぞ?」ってなった場合の話。

そんな経験から、読書ノートの必要を感じた。


マイルール


読書ノートのマイルール。


①あらすじは基本書かない

後から読んでもどういう内容の本だったか全くわからない。「定型でいろいろ書かないといけないようなものは続かないよ」、と。それがススメてくれたその人からのアドバイスだ。備忘録のような、気まぐれな、自由な、そんなのでいいんだよ、と。おかげで続いている。今やっと4冊目。

その人は言う。「死ぬまでに本をあと何冊読めるだろうか、、、」現在73歳、本人いわく、カウントダウンが始まっている、と。
本のことでそんな風に考えることは無かったので、私はまだまだ。
かつて、一年間1日一冊本を読む、を見事達成したツワモノだ。師匠と呼ぼう。


②A5のリングノート

大きなノートだと書くときに周りの目を気にしてしまうし、ノートを入れるためにカバンも大きくなる。私のお気に入りは、A5サイズ。リングノートならなお良い。今、買い置きが2冊ある。早く使いたいなぁ。

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③書く量は決めない

感想は、数行のこともあれば、何ページも費やすこともある。書く量を決めてしまうと作業的になってしまうので、思うがまま書きたいことだけ、書きたい分書く。


あとはノートの最初のページは空けておくとか。読めなかった漢字や、覚えておきたい人物、行ってみたい場所、読んだ冊数などを書くページ。登場人物の関係図や時系列表を自分でメモ書きしたものを、そのまま貼り付けたりすることもある。短編連作とか、シリーズ物とかの、内容が少しずつリンクしてたりする作品は大好物。


あとメモ的な使い方もしたする。

もし映像化されたとしたら、キャストは誰がいいかなぁ、なんてことも書く。もちろん自分の好みで。当たったことは、まだない。(笑)
逆に、以前読んだ本が映像化されることになって、結末はどうだったかなぁ、と思ってページをめくるも、結局書かれてない。そう、基本あらすじは書かないのがルールなので。



最近この人、文章がうまくなった」とか
表現力あるなあ」とか
「(日頃私が感じてたこの気持ちを)うまいこと言うなあ
なんて。上から目線で作家さんを褒めたりしてる。何様だ?って思うのだが…。文章うまくて当たり前なんだけど、でも、読書ノートで褒めた何日かあとにその本が大きな賞を獲ったりしたら「やっぱり私、間違ってなかったね」って、ニンマリしたりして。いや、だから、何様だ…?


逆に、みんなが好きって言ってる作家さんや作品が意外と性に合わなかったり。どこが良いのかわかんない、とか言う。アマノジャクである。
でも最近ふと思った。もしかして感覚がズレてるのは私の方なのだろうか、なんて。



本の選び方

本を読んでいくうちに、この本の言いたいことは何なのか、読み終えるとここのこの一文なんだ!っていうのが分かったりする。そんなことってないですか?そしてそれが意外と腰巻(帯)にある箇所と違ってて…良いなと思ったり。

本の選び方はいろいろだ。

もちろん、腰巻で本を選ぶこともよくある。
表紙買いもある。
(特に私が表紙に惹かれた時装丁が誰かを確認すると、名久井直子さんが手がけているもののことが多い。)

気に入った文章や表現は、メモしといてあとからノートに清書して。気に入った作品には気に入った文章も多いから、書き写すだけで結構大変だったりもする。けど、それが楽しいのだ。



読書ノートのススメ


読書ノートを書くことが楽しくてしょうがない。最近は、ノートを書くために本を読んでるんじゃないかと思うこともあり、それは本末転倒な気もするが、でも楽しくてしょうがないのである。
自分が書いた読書ノートを読み返してニヤニヤしてるなんて、はっきり言って気持ち悪い。でもやはり、楽しくてしょうがない。


そうか、私の趣味は読書ではなく、読書ノートを書くことなのかと思ったり。





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