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2度めの衝撃


私は無類のレーズンパン好きだ。去年はミッフィーちゃんのエコバッグ欲しさに、6個入りのレーズンバターロールをひと月ちょっとの間に21袋たいらげた。

初めて行くパン屋さんでは必ずレーズンパンを買う。レーズンパンの味でそのお店の評価が決まる。

そして、娘の職場にやって来る移動販売のパン屋さんのレーズンパンには衝撃を受けた。こんなレーズンパン、見たこと無かった。レーズンの入り方が普通じゃなかった。

もうこれ以上のレーズンパンは無いだろう。最終形態だと思った。週に一度このパン屋さんはやって来るらしいが、移動販売のため、いつもこのパンがあるとは限らない。あの後何度かは買えたが、買えないことのほうが多かった。そして、ここ最近はパン屋さんがお休みだったりでやって来る回数が減り、しばらくあのレーズンパンを食べていなかったのだが、先週久々に娘が「お土産あるよ」と買って来てくれた。久しぶりに見る外観は、前と少し変わったように思った。パンの触感もなんとなく前よりもしっかりしている。おや、パンの端っこからレーズンがはみ出しているではないか。前はそんなこと無かったような‥何はともあれ、久しぶりのご対面。早速私はパンを割ってみる。

なんじゃこりゃ。
前よりレーズンが増えとるやないか。前もぎっしり詰まっている感じはあったが、それを超えている。どのあんパンのあんこより、ジャムパンのジャムより、クリームパンのクリームよりもレーズンが詰まっていた。これぞレーズンパンの最終形態だ。食べてみる。もうこれは、パンじゃなく、ただレーズンを食べている、そんな感じ。だって、パンの部分なんてほんの少し、あとはレーズン。衝撃的だ。美味しすぎる。レーズンが多すぎて笑える。そして私はレーズンが好きすぎる。口の中はレーズン、レーズン、レーズンだらけ。あぁ、幸せ。



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