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夜のルーティン


年末に新聞でボードゲームの記事を読んだ。ボードゲームとひと口に言っても、あっという間に決着のつくものから何時間もかけてやり込んでいくものや、頭の体操的なもの、運まかせなもの、ルールが複雑なもの、実力がものをいうもの‥etc様々だ。記事を読んだら、何故か無性にボードゲームがやりたくなった。小さい頃はよく、家族や友達と「人生ゲーム」をやっていた。あれも、時代と共に様々なストーリーの物が発売されている。最近の売れ筋は「鬼滅の刃版」らしい。鬼を退治しながら柱を目指すのだろう。職場でもボードゲームの話をしたら、同僚が2年前の忘年会の商品で「人生ゲーム」をもらったとのこと。家族で何度かプレイしたが、ストーリーが今時すぎて、言葉の意味は分からないし全然ハマれなかったと言っていた。何でもその「人生ゲーム」のテーマは”SNSで人気者になっていく”というものだったらしい。やはり、昔ながらの、車に乗って進んで行き、結婚したり子どもが生まれたりして車に乗っている人数が増えていく、あの「人生ゲーム」が一番しっくりくる。


さて、無性にボードゲームがやりたくなった私は、年末にショッピングモールへ買い物に行った際におもちゃ屋さんを覗いてみた。新聞に載っていたゲームがどんな物なのか、実際に見てみたかったのだ。おもちゃ屋さんには思っていた以上に沢山の種類のボードゲームが置いてあった。「鬼滅の刃版 人生ゲーム」もあった。でも、ほら、「人生ゲーム」って箱が大きいから。あるだけで存在感がすごい。他のゲームもいろいろ見ていくと、あった!私が一番気になっていたゲーム、その名は「カタン」。

ドイツ発祥のボードゲームで、なんと世界大会もあるそうだ。記事を読んだだけではどんなゲームなのか全くイメージがわかなかった。ただ、思ってたより箱がコンパクトで、値段も2千円ちょっとくらい。良いね。買える。買っちゃおう。というわけで、即買い。「カタン」を我が家にお迎えした。


さて、いつやる?

年末はさすがに忙しくて出来ずじまいだったが、お正月が明けて2日の夜に、次女と2人で「とりあえず箱を開けてみよう」と。台紙から本体を外したり、説明書を眺めたりして、よく分からないまま「とりあえずやってみるか」となった。説明書や動画を見ながらやってみたら、意外とスムーズに進んだ。ただ、初めての時はいろんなアイテムを使わないまま終わってしまい、後から「こういうときにはコレを使う」だとか「コレがあったのに使うの忘れてた」だとか色々と反省もあって「じゃ、も一回やる?」


そんな感じで、あれからほぼ毎晩プレイしている。次女と2人なので、これが4人とかになるともっと楽しかったりやる事が増えたり、悔しかったりがあるのだろうが、今のところ2人で試行錯誤中。


カタン、簡単に言うと陣取りゲームだ。盤上の自分のコマが置いてある土地で採れる資源(羊毛、鉱石、木材、レンガ、小麦)を使って自分の陣地(道、開拓地、都市)を作っていくというもの。と、これだけ聞いても多分イメージがわかないと思う。私もそうだった。でも一回やってみると、なんだかもう一回やりたくなる。何故かというと、「カタン」の勝敗は振ったサイコロの目次第だからだ。要するに“”。技術とか実力も、そりゃあ世界大会とかになれば必要になってくるだろうが、だとしてもやはり勝敗を大きく左右するのは、出たサイコロの目の数なのは変わりない。だから、ツイてる時とそうでもない時が必ずあって、だから、次こそは自分に運が向くんじゃないかって思うのだ。それが証拠に、私と次女の勝敗も五分五分だ。強い人だけが勝ち続けるゲームではないので、誰がやっても勝ち目はあるし、やる度に勝者が変わる。それが「カタン」の良いところだ。


そんなわけで、今のところ、毎晩のルーティンとなった「カタン」。最後に皆さんの脳裏に浮かんでいる、あの言葉で締めようと思う。


せーの‥



「カタン」しか勝たん!


(お後がよろしいようで‥)



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