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デザイン観察-信州りんごくるりん(パッケージ)

今日も収集してきたデザイン物が、「なぜよいと思ったのか?」簡単に観察・考察していきます!
※全て個人の所感です。

信州産りんご 信州りんごくるりん(パッケージ)

地方に行った時に、パッケージがなんだか良いなと思って買った焼き菓子の箱です。クッキー生地でりんごが巻かれている小さなお菓子だったはず。

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イラストのインパクト

真っ先に目につく正面のイラストが、シンプルながら「りんごが巻かれている」というお菓子のコンセプトをしっかり体現しています。中身を伝えるため、お菓子の実写やデフォルメ化したイラストが表面に描かれているパッケージは多いですが、このイラストだけでそれらとは差別化ができていると思いました。
地方の道の駅などに置かれる前提であるため、売り場ではこのパッケージが陳列されているだけでなく、実際の試食サンプルなども置かれる(写真で見せなくていい)ことを想定しているのかもしれません。

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一部だけ見せるパターン模様

表面サイドにはりんごが半分だけ見えたパターン模様が走っています。このことでパッケージにインパクトが出て、他の商品と並んでも埋もれない工夫になっているのかもしれません。このパターン模様は側面まで続いており、半分中身が見えたりんごが左右反転して、上下にならんでいます。しっか種まで残して描いていることも可愛らしさにつながっている気がする。

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りんごであることにこだわった配色

パッケージに使われている色は、濃淡ある赤が3色、緑、茶色がかった黒、黄色と多くなく、組み合わせとそれらの占有率から「どうみてもりんごである」ことがぶれていないなと思います。当然のことかもしれませんが、とても大事なことだと思います。

他細かな技法や工夫

・素朴さが出る「タイポス系」フォント
・赤の濃淡だけで表現するコントラスト
・細かな文字周りの装飾
よく見ると商品名の大きな文字の上下に施された区切り線は、半分縦線・半分横線の組み合わせになっていて、いい抜け間になっています。縦線が入っていることで、結果的に「上から下に視線が流れる」いい誘導にもなっているんじゃないかなと。

サイズは違いますが、こちらの商品ですね。

以上です!何かすこしでも役に立てば嬉しいです。
コメントもお待ちしてます。

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