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小説を投稿していきます。小説のキャラクターを通して、自分の学びを実践に繋げられるような、小説でありながらワークシートにもなるようなものを目指しています。

最近の記事

#1 勇者、今日から営業マンになります 5

守「勇者、今からあんたに起こっていることを説明する。この画面…いや、絵を見ててくれ」 そういうと、守はゲームの中の真実を動かして、町を出た。~♪音楽が少し緊張感のあるBGMに変わる。このゲームは、RPGで、ドラガオンという悪の魔王が突如現れ、世界が恐怖に染められ、世界をまとめていた王の娘である王女がさらわれてしまう、というところから物語は始まる。そんな中、ある人間が勇者としての使命を持って生まれる。彼は、世界を一緒に救ってくれる仲間を増やして魔王に立ち向かっていく。王道のRP

    • #1 勇者、今日から営業マンになります 4

      4 …真実(しんじ)のやつ、最初はふざけているかと思ったけど、まさか本当にゲームの世界に行っているとは…未だに信じられないが、でも目の前にいるこいつが真実とは思えない。それくらい俺にはわかる。今真実たちがいるこのセーブ地点はリボンの町。そして、俺もこのゲームをやったことはある(というかこのゲームは俺があいつに貸したものだ)が、真実が持っているアイテムの中に「タビカメラ」という謎のアイテムがあった。説明欄には、オンラインで使用できるアイテム。としか書いてない。俺はオンライン通

      • 【#1 勇者、今日から営業マンになります 3】

        3 「うーん…」いつの間にか寝てしまっていたみたいだ。僕は、ゆっくりと目を開ける。ここはどこだろう。さっきまでどこにいたんだっけな…。視界に入るものは、何もかも今まで見たことがないものばかりだ。部屋の中にいるというのはわかるけど、それ以外の情報がわからない。とりあえず、情報を集めなきゃ。敵の攻撃を受けた可能性も捨てきれない。一緒にいたはずの仲間のみんなもいないし、みんなが心配だ。ゆっくりと立ち上がると、ちょっと足元がふらつく。急に立ち上がったから?頭も少しくらくらする。ふらつ

        • 【#1 勇者、今日から営業マンになります】2

          2 「うう…」頭がガンガンして、めまいのような、変な感覚がする。お酒が今になって回ってきたか。まぁ、ビールこぼしたり、ゲーム機落としたりで焦って動いたりしたから、酔いが回ったのかもしれない。頭をおさえつつも、少しずつ目を開けてみる。 「…あれ、ここ、どこだ」目を開けて、一面に広がる緑の世界に驚く。草原だ。遠くには森や山が見える。いや~良い景色だな、こんなところで昼にビールでも飲んだら最高だろうな…なんて、少し妄想にふける。それぐらい、今まで旅行とかで行った場所よりもはるかに

        #1 勇者、今日から営業マンになります 5

          【小説】#1 勇者、今日から営業マンになります。

          1 「くそっっっ…くそっ」 今日も上司に怒られた。この前彼女にはフラれた。最近、なんか俺、ついてない。まだ仕事は残っていたけど、もう21時を回ったから、ひとまず今日は家に帰って、コンビニ弁当を食べた後、最近ハマっているゲームに手を伸ばした。ちょっと昔のポータブル型のゲーム機。なんか久しぶりに部屋を片付けていたら出てきたので、やっていたのだ。もう少しでラスボスを倒せるとこなんだよな。 でも、なんだろう。ゲームって、ラスボスを倒したら一気に味気ないものになってしまう。今まで

          【小説】#1 勇者、今日から営業マンになります。