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マルチタスクの前に

自分の五感を確認する作業に必要なのが「自分に集中すること」だとなんとなくわかってきたように思います。
そんな時にアマゾンのサービス、オーディブルのCMを見ました。
女性が餃子を作りながらオーディブルを聞いている、というストーリーだったんですが、それを見て「難しそうな作業してるなー」と思いました。

今、マルチタスクができる事が優秀だという風潮や”タイパ”などの言葉が流行っている通り「効率の良さ」が正義になっているように思います。
でも、私は性質的に自分自身はマルチタスクが苦手だと感じています。
そんな自分が「不器用」だと思っていたんですが、以前に塾で働いている時に塾長に
「みつばさんはマルチタスクができるように見えるけど、シングルタスクの切り替えが早い人なんだね」
と言われて、びっくりしたと同時に「それでいいのか」と納得してほっとしました。

五感の1つ1つにきちんと向き合うこと、自分に集中する事、世の中が求めているマルチタスクの事、自分自身の性質の事を考えた時にふと
「マルチタスクってなんなんだろう」
と思いました。

私はバスケをやっている時、マルチタスクに動いていると思う。
ドリブルしながら走ってパスかシュートか考えてるし、ボースを持っていない時でも周りを見ながらボールを持っている人がどうしようとしているか予測して場所を移動したりしています。
でもそれをマルチタスクだと表現する人はあんまりいないだろうな、とも思う。
「バスケをする事」に集中してる、とまとめられると思います。

餃子を包みながらオーディブルを聞く、はマルチタスクなんだと思います。
でも、想像だけどオーディブルに集中して餃子を包む事作業の事には集中できていないんだろうな、と思う。
考えて見るとバスケをしてる時は五感を平等に集中させて使っている気がします。
今日のバスケの練習ゲーム中、私がボールを持っている所にディフェンスがボールを狙ってきたので、手の触覚に集中して丁寧にドリブルでディフェンスをよけつつ、よけた先にディフェンスがいないか視覚で確認し、自分がシュートにいけそうだという判断をしながら、誰も「パスちょうだい!」とか言っていない事も聴覚で確認しつつ、これは自分でいけるな、という判断をして、丁寧めにシュートを打ちました。(入った!!)
あぁいう瞬間はすごく充実感を感じるというか、やってて気持ちがいいです。

このプレーができるようになるまでには、ドリブルだけにしか集中できていない時、パスを探す事にしか集中できていない時、シュートにしか集中できていない時がありました。
1つ1つの作業をやる事にしか集中できなかった(シングルタスク)時を経て、マルチタスクができるようになったな、と感じます。

自分の性質の事もあるけど、やっぱりマルチタスクの前にシングルタスクというか、1つ1つの事を丁寧に集中してやる事が自分に向いているなと感じます。。
ある程度年齢が上がると最初からマルチタスクを求められたり、無意識に目指してしまったりするので、改めて1つ1つに集中する事、そして何よりも自分に集中する事を大切にしていきたいなと思いました。

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