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健康生活の原理-活元運動のすすめ by野口晴哉

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野口晴哉の本を小見出し事に書いきました。動画もありの保管庫。
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#健康法

外路系の体育・外路系の訓練➖裡の力の自覚と発揮➖

やはり人間は、自分の裡の力を自覚し、発揮して、自分で丈夫になるよりほかにありません。 自然の体の運動、緊張と弛緩が調和して、自然に丈夫になっていくように体を使わねばなりません。 しかし人間が体を丈夫にして健康を保つためには、費用など要らないのです。 ただ自分の疲れた体の使い方を工夫し、体の力を発揮するつもりになれば、自然の丈夫になれるのです。 ところが、人間に本能の働きがだんだんと鈍ってきているので、頭ではそう考えても、体がそのように動いてくれないことがあるのです。 人

外路系の体育・外路系の訓練➖錐体外路系の重要➖

活元運動とは、一口にいえば、思わずクシャミをしたり、アクビをしたり、無意識に痛いところを手で押さえたりするように、体がひとりでに動いてしまう運動であります。 一般に活元運動は、病気の治療法であるとか、健康法であるとかいうふうに解されているようですが、それはあくまでも結果でありまして、目的ではありません。 体操とか体育とかいうと、意識して体を動かす面のことだけが認識されがちですが、われわれが生存を全うしていけるのは、意識して体を動かすより、無意識に行ってしまう運動の恩恵に浴

外路系の体育・外路系の訓練➖錐体外路系の重要性➖外路系の体育-

このように人間の運動は、錐体外路系と錐体路系の二つの働きの重なりによって行われているのですが、人間は頭が働いているのでいつしか意志で動かせる錐体路系の運動会のみ重要視するようになり、意識しないで動く錐体外路系の方には全く関心を払わないようになってきました。 従って、意識して動かす錐体路系を訓練する体育はたくさん開発されているのに、肝心の錐体外路系に関する体育の面は何一つおこなわれておりません。 そこで整体協会として「体力づくり」のお手伝いとして、錐体外路系の体育というものを