映画ってオモシロい
映画好き歴、、、、、けっこう長い。
小学生のころからだから、けっこう長いよね。趣味として。
躾として早寝を強いられた我が家だったけど、母親も映画好きだったので、夜更かしが「映画を観る」という理由の時だけは大目に見てくれていたようだ。
当時から、どんなに気に入った映画でも、何度も観たりは、しない主義。
よく、流行りの映画などで、「何回観た?」なんてフレーズが飛び交う映画もあったのだけどね。自分は一回しか観ない。
なんだろう、少しのこだわりがあって。
だって、物語に入ってしまうほどに、2度目以降の「結果を知ってる自分」がズルい気になってしまう。
その時、その感情移入している人は一生懸命生きていて。自分もそのつもりで一緒に、懸命に生きているのに、、、、、結果を知ってるなんて!!
感情移入ができなくなってしまう。
ドキドキ、ハラハラしたり、心配したり落ち込んだり。
その時初めて出くわす人生をその場で生きてるつもりなんだよね。自分では。だから、2度目以降はなんだかカンニング人生みたいに感じちゃって。
数ある映画のなかで、そおの映画に出会ったのも運命。
一度観て、感じ取れなかったことや見落としたことがあっても、それも人生。その分一回を真剣に観る。
自分の映画に対する思いってそんな感じ。
まあ、それでも過去に観た映画をテレビでやってることもあるわけで。
そしたら、やはり、つい観てしまうんだけどね。
まあ、、、それも人生か。なんて思う。
時に、自分の人生だって振り返ることもあるもんね(笑)
その時に、以前と感じ方が違ってたりするのもまたオモシロい。
価値観の変化か、成長なのか、、、、オトナになって擦れたりひねたりしてないか。。感受性って若い時の方が豊、とは限らないものだよね。
純粋さはあるかもだけど。
けど、背景にある物事を想像する心の余裕や視野の広さが伴うことで新たな感動が生まれることもあるし。
。。。。なんてことを、テレビで映画を観ると感じてしまう。
とくに、2度見をしない自分なのに、ついつい引き込まれて見入ってしまう作品なんかに出会うとよけいに。
すごいなあ、とこれは作り手に対しての尊敬の念が湧く。
深いなあ、、、、と。
先日、「マスカレード・ホテル」をテレビでやってるのを観た。
じつは2度目。
やっぱり、面白かった。
すごい。
短いシーンで登場人物のひと癖ある人物像を描く。
主役となる人物たちのキャラクターをそれとなく、伏線となるシーンを重ねて描いていく。
これがまた、木村拓哉と長澤まさみ。
どちらも凄いね。
持ってる雰囲気がすごい。表情がすごい。仕草がすごい。
そして掛け合いが面白い。
物語自体が興味深いものであることも魅力となる要素に違いないけど、ストーリーの意外性だけで映画は決まらないしね。
どんなにシリアスな話であっても、セリフのやり取り、言動のなかで引き付けるフレーズだったり、表情がきっとある。
作り手はそこに工夫があるのだろうし。
役者の持つ雰囲気を活かしてる場合と、役者を白紙にして作り上げてしまう場合といろいろあるのだろうけど、木村拓哉の場合は前者だと思う。
彼の認知されたキャラクター像があって、それがすごく活きてる。
長澤まさみは逆に、そんな濃いキャラクターに、劇中の真摯なホテルスタッフ像として、ぶつかっていく。一歩も引かない。
そういったことが、本当に短いシーンの積み重なる中で展開されていく。
そして、ホテルという特殊な舞台と様ざまな人間模様。
これがね、ほんとう、テンポよく繰り広げられる。
場の雰囲気というより、作品全体の雰囲気を醸し出す楽曲とともに。
全編、音楽も役者の吐く言葉も、ほんと、ずっしり響く。
演技っぷり、、というのではなく、本当にその人がそう言ってるように感じられる。これはすごいんだよね。
観てるというか、その時を一緒に生きてるものにとって、演技がどう、、、とか言ってる場合じゃないんだよね。
でも、演技っぷりが気になることも実際あるんだけど、そんなときはたいてい、白けてる。
その辺がね。
この「マスカレード・ホテル」すごい。見事。
すっごく面白かった。
2019年に劇場で観た中でもかなりのポイント高い作品。
ぜひに、とお勧めしたい。
映画、観るのも好きだけど人に勧めるのも好きなんだよね(笑)
まあ、今回はこんなことを思った次第です。
Twitterで呟こうかとも思ったんだけど、140文字じゃあ、語りきれないよね。。。
つい、映画の話となると長くなっちゃう。
マガジン『映画のこと』は長編が多くなりそうだな(;^_^A
NOTE手探りで始めたばかりです。もしサポート頂けるととてもありがたいです。撮影に関する技術、機材、スポット情報と映画レビュー投稿の共有に役立てたいです。