肩の痛みについて (棘上筋・棘下筋)
こんばんは!みつぼうです!!
洗濯物を部屋干しして気分ブルーですが…
本日は前回に引き続き肩の痛みについて投稿していきます。
今回は棘上筋・棘下筋についてです。
解剖からサクッと振り返っていきましょう!!
棘上筋・棘下筋 解剖
○棘上筋
起始:肩甲骨棘上窩 停止:上腕骨大結節(superior facet meddle facet上部)
神経:肩甲上神経 作用:肩関節外転、上腕骨頭を関節窩に引き付ける
○棘下筋
起始:肩甲骨下窩 停止:上腕骨大結節(meddle facet)
神経:肩甲下神経
作用:上部線維→肩関節外旋(1st)
下部線維→肩関節外旋(2nd)
水平伸展(肩関節90°屈曲位)
ざっと振り返るとこんな感じですね!!
ではどうやってこれらの筋肉の痛みを見つけていくのか…
棘上筋の疼痛誘発テスト
①drop arm sign
→感度としては0.14~0.35と低いため損傷しても陰性となることが多い
しかし特異度は0.78~0.88と高いため陽性の場合は棘上筋損傷の可能性が高い
②empty can test
→感度は0.32~0.89とばらついているがdrop arm sign よりも感度は高い
外旋で検査すると上腕二頭筋長頭腱(LHB)も関わるので注意!!
③full can test
→外旋位で行うのでempty can に比べて疼痛が生じにくい
陽性の場合はLHBの炎症の可能性もあるので鑑別をしっかり!!
棘下筋の疼痛誘発テスト
①external rotation lag sign
→特異度は1.00だが、感度は0.7であるため損傷があっても陰性になる可能性もある
以上の検査を踏まえて何が原因なのか…
①腱板構成筋の筋力低下
→棘上筋・棘下筋の損傷により肩関節の外転・外旋の筋力低下
②肩甲胸郭関節の安定性低下
→肩甲胸郭関節で肩甲骨を胸郭に引き付けることが出来ない場合は肩関節運動の筋力が低下する
③肩甲上腕関節の不安性
→静的安定化機構の機能低下が起こり、代償として動的安定化の過活動が起こる
すると棘上筋・棘下筋の緊張が強くなり、筋力低下が起こる
④肩甲上腕関節の上方軟部組織の拘縮
→上腕骨頭の上方変位が起こる
これにより肩峰下インピンジメントが起こり棘上筋・棘下筋に炎症や損傷が起こる
ざっと説明するとこんな感じになります。
他の文献では棘下筋が肩関節の外転の主要筋になっているとの報告もあります。
日々の知識のアップデートが大切ですね(⌒∇⌒)
ちなみに肩甲上腕リズムなどについて深堀すると面白いですよ!!
これは、また別の機会に投稿させて頂きますね!(^^)!
今日はこの辺で、ちなみに記事は何かあれば付け加えていきますのでチェックしておいてくださいね。
ではまた!!
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