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平井優美の佐渡滞在記・暮らしはたらく18日間

 佐渡島は、新潟県西部に位置する島で人口約5万4千人、ご縁をいただきミテモが関わらせていただいてからちょうど1年、2018年10月にはリニューアルのタイミングで「佐渡歴史伝説館」の展示スペースのプロデュースもさせていただいています。
そんな佐渡島のプロジェクトに関わり始め、そこで出会った人、風景、食に魅了され、先日約2週間、暮らしながら働く生活を体験したメンバーがいます。ミテモ入社3年目の平井優美さんです。
今日は、平井さんに佐渡滞在についてお話を伺いました。
聞き手: 谷口真里佳
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【読了時間: 4分】
(文字数: 1,700文字)
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インタビュアー:平井さん、今日はよろしくお願いします。

ーまず、なぜ今回18日間滞在しようと思ったんですか?

平井:滞在を決めたのは、出張としてではなく、自分自身が暮らしてみたいと思ったのが理由です。これまでに何度か佐渡に訪れてはいるんですが、毎回1泊とか2泊で、行く場所も限られてたんです。だから、私が見ているのは、佐渡のほんの一部なんだろうな〜と感じていたこともあって、もっと知りたいっていう気持ちが日に日に強くなってきて、もっと長くいたいなと思ったんです。そんな時に、佐渡トキマラソンのことを知って、マラソンのレースを探していたこともあって、この前後が滞在するには、ベストタイミングじゃないかと思って計画を始めました。


(写真上▲滞在していた民泊の一画)

ー滞在中どんな風に過ごしてたんですか?

平井:東京からのゲストのアテンドをしたり、私も行ったことがなかった佐渡の観光地巡りをしたり、ちょっと足を伸ばして新潟で人と会ったり、あっという間の時間でした。あとは、提案書書いたりとか、東京の仕事を普通にやってましたね(笑)
主催メンバーとなってイベントの企画も行いましたが、こちらは別のレポートでお届けします。

(写真上▲島の人と行ったワークショップの様子)

ー18日間滞在してみた感想は?

平井:今回佐渡に長期滞在して、生きるってシンプルだな!ということを実感しました。目の前に海、後ろに山、田んぼもあるし畑もある。お魚、山菜などの食材がすごく身近で、小さな集落の中に家があって、そこで食べて、寝てってすごくシンプルじゃないですか?

  佐渡にいる間、肩書きも気にしないし、誰がどこの人とか気にせずに、目の前の人と向き会う中で、自分とも向き合うことが多くなって、これから何をやりたいかとか、考える時間になりました。
  私、就活の時に「一人で生きられるスキルを身に付けたい」っていうことをずっと話していたんですけど、佐渡での生活を通じて、この「生きるスキル」について見直す時間になったんですよね。
 東京にいると、自分が口にしているものが誰がどこで作っているのかわからないんですけど、佐渡では知り合いが漁師さんで、その方が魚を捌いてくれて、食べたり、野菜の作り手の方から野菜をもらったりします。
 
 生きるってことを、食べて→寝るだけに絞るのであれば、食べ物を作ってる方の生産活動って一番シンプルだからこそ大切な仕事だと思います。
 しかし、日本では後継がいない問題とか、休耕田多いとか、課題もたくさんあるのが事実です。そんな課題に対して、私は何ができるんだろうと考えた時に、生産者になることもできるけど、ビジネスの力で解決していきたいという思いが強くなりました。
 だから、佐渡滞在を通じて「一人で生きていくスキル」を身につけるっていう固定概念を捨ててきた感じです。人にはそれぞれ役割があるなと思って。

私は、佐渡に住む人たちが大好きで、集落ごとに違う文化があることもすごく魅力的だと感じています。
だからこそ佐渡に住んでる人がやりたいって思っていることを応援したい、
形にしていくことに関わりたいなという思いを強くしました。

ー平井さん、ありがとうございました。これからの取り組みについても楽しみにしています。

写真トップは、虫崎という集落で滞在先の目の前に広がる海。この景色を見ると「虫崎だな〜!帰ってきたな〜!」と感じます(平井)

書いた人:平井 優美(ひらい まさみ)
昭和女子大学卒/2017年ミテモ入社の3年目/「個のwill>社会のimpactをつくる」がマイテーマ。地域プロデューサーとして、佐渡をはじめ、沖縄、奈良など日本各地のプロジェクト立ち上げに参画している。社内きってのポジティブガール


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