【DAY1】 若ければ若いほど、英語は習得しやすいのか??

どうも、お坊さん英語講師のみっちーです。

本日は、「英語ができるようになる人、ならない人」のDAY1として「若ければ若いほど、英語は習得しやすいのか??」をお届けします!今から英語やってもたかが知れている、、、今から始めるか迷っている方はぜひ読んでください!!

子どもの英会話の決まり文句で、「英語を始めるなら子どもの時から!」みたいな広告を見たことがあります。そして、皆さんの中でもなんとなく言語習得は幼い時からやると有利だと思っている方が多いかと思います。「幼少期アメリカで過ごして、日本に帰国、私、帰国子女です。」みたいなイメージが強いせいでしょうか。

このように、「幼い時の方がより言語を習得しやすい。年を取れば取るほどネイティブスピーカーと同等の言語能力の獲得は不可になる」という考え方を、臨界期仮説(Critical Period Hypothesis)と呼びます。

しかし、この研究は主にSLA(第二言語習得)における研究によって明らかにされているものです。

日本人が日本で英語を勉強する分には、大体の場合、第二言語ではなく「外国語習得」に分類されます。第二言語と外国語の違いは、その言語が自分の暮らしている環境の中でその学んでいる言語が、生活言語として使われているかどうかです。

例えば、日本では学校の授業も日本語、スーパーに行っても日本語通じる、家族の話す言葉は日本語です。英語はどちらかといえばただの「科目」もしくはある特定の環境に置かれた人が限定的に使われる言語です。

対して、日本人家族がアメリカに引っ越し、英語が話されている環境の中で、英語を習得する場合、これは第二言語を習得するということになります。

想像していただければわかるとおり、かなり要因は異なりますよね。そのため、「Younger is better(若ければより良い)」という言説は通用しないのかも知れません。

ただ、日本語が英語習得に与える影響は少なからずあるかと思います。年を取れば取るほど日本語に慣れていきます。英語独特の音を発音しにくくなったり、聞き取れなくなったりします。これを「母語によるフィルター」と言います。この観点から、年齢は言語習得の成功確率に全く影響しないとは言い切れません。

日本語を通してしか、英語を理解できなくなってしまうのです。

例えば、英語のtheやaのような冠詞がありますよね。 この使い方は日本人が苦手とするところで、日本語には必ず冠詞をつけなければいけないというルールはありません。なので日本語のフィルターを通して英語を学ぶと、普段日本語で意識されない部分がうろ覚えになったりします。他には三単現のsや語順などさまざまな部分で母語のフィルターは言語習得に影響するでしょう。

ここで明らかにしておきたかったのは

ただ、早けりゃ良いってもんじゃない。

ということです。

年を取るにつれて論理的思考力は成長します。文法的に、明示的に英語を理解し学習するのは大人の方が断然早いです。

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この記事を読んでいる方の中には、お子さんをお持ちの方もいらっしゃるとは思いますが、自分で英語を勉強したいけど迷っているという大人の方もいらっしゃると思います。

海外経験なしでTOEIC満点取りましたなんて話をたまに本やテレビで聞きますが、それは才能だと僕は考えます。(TOEIC満点だから何?という話は置いておきますが笑)基本、言語習得には大量のインプットと少量のアウトプットは必ず必要だからです。日本ではそのような環境そういった機会を保証することは難しいでしょう。スカイプなり、ズームなりオンラインで、英会話教室に通って、やろうとする。良いと思います。ただそれを継続できるのも才能です。

日常生活で、英語を全く使わなくて良い環境にいる中で、モチベーションを保つことはとても難しい。それが現実だと思います。仕事のスキルアップだと思ってやっても仕事のやる気が無くなれば、英語のモチベーションも結局下がってしまう。

日本人から見て、最高難易度の言語を特段のモチベーションなく続けることは難しい。

だからこそ、本当にできるようになりたいなら英語圏の国に思い切って移住するべきだと思います。ちなみに、大人(20歳以上)が英語圏に移住して10年以上滞在したとしても、英語の発音(聞き取りやすさ)はネイティブから見て10段階中平均が6.2だそうです(ある研究者による100人規模の調査の結果)。聞き取れるけど、やはりネイティブではない。というところが限界のようです。

グローバリゼーションに伴い、必ずしもネイティブライクな英語を話す必要性というのはなくなってきています。ノンネイティブの中では日本人の英語が聞き取りやすさで3位という事実もあるので、別に自分たちの英語に誇りを持てば良いのです。

今日の記事をまとめます。母語のフィルターの面から言うと幼いうちの方が、母語の言語習得に対する影響は少ない。大人になれば、論理的思考力のおかげで、認知や学習は早く進む。20歳を超えて海外へ移住したとしても、ネイティブに必ずしもなれるわけではない。日本人としての英語の確立やそれに誇りを持つことはこれからのグローバリゼーションの中で必要になっていくだろう。

以上になります。もし、よくわからない部分等があれば気軽に聞いてください!

今日も読んでいただきありがとうございました。

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