【知るためのツールとしてのカメラ。】@___fukuzo___【KAJITSU】
03. 知るためのツールとしてのカメラ。
kazariya330:
25年間写真を撮り続けてきて、変わらなかったことが「カメラを介して喋っている」というお話でした。
___fukuzo___:
ある種、カメラがあることがコミュニケーションツールみたいになってるとこあるから、カメラなかったらなにやってるんやろって思うことはあるよね。
kazariya330:
そもそもフクゾーさんって何を考えながら撮ってるんかな~ってのは思ってました。仕事であり、個人的なものであり、これまで続けてきたなかで念頭に置かれていることというか。
___fukuzo___:
なんやろな。自分が興味ない子は撮られへんから、さっき話したコミュニケーションツールと一緒で、カメラを介してその人のことを知るってのが一番大きいかな。知りたいから撮る、ってのもある。知らなかったその人の表情とか、雰囲気とか、その人自身を知ることができるのも、カメラがあるからこそってのもあるし。普通に喋ってるのとはまたちゃうよね。
kazariya330:
写真撮るのとは別軸で、人を知るのが好き。
___fukuzo___:
そうやね。仕事はまた別やけどね。個人的に撮るときは、それが大きいかな。
kazariya330:
人ありき、というか。
___fukuzo___:
そうそう。
kazariya330:
そうなると、撮りたい人ってどんな人なんですか。
___fukuzo___:
どことなく影がある子が好き。
kazariya330:
あー(笑)
___fukuzo___:
それはホンマにその姿なんか、みたいな。めっちゃカッコよく写ってるけど、ホンマにそんな子なんかな、みたいな。それを曝け出してほしいな、って子とか。全然笑ってない写真ばっかやけど、笑ったらええ表情するやんって子も、そんときの表情を撮りたいと思うし。仕事とか関係なく、撮りたいのはそんなところかな。
kazariya330:
自分が知ってる方でも、フクゾーさんが撮られてるのと、他の方が撮られてるのでは、表情がぜんぜん違うお写真が見られますね。
___fukuzo___:
ホンマに弱い部分は見せへんけど、ふとしたときにそういう顔するときあって、そういうのを知りたくて撮るのはあるな。
kazariya330:
自分と相手の関係性だから撮れる写真。
___fukuzo___:
せやね。
kazariya330:
それってテクニックとかではない。
___fukuzo___:
そうそう。人間性のとこやね。信頼してくれてるんやなって人にしか見せれない表情があるんやなって思うから、そういうの撮れたときは、嬉しいよね。
kazariya330:
以前、有名なカメラマンさんが人柄についてツイートされてました。
___fukuzo___:
「踏み込む力」ね。
kazariya330:
踏み込む、ってめちゃくちゃ難しいなと思うんです。
___fukuzo___:
そうそう。踏み込める人もいれば、踏み込めない人もいるから。
kazariya330:
相性というか。
___fukuzo___:
相性もあるし、相手がどれだけ許容してくれるか、ってのも大きいしね。
kazariya330:
それを見定める力も必要。
___fukuzo___:
せやね。
(続きます)
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