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グループワークやPodミーティングの場のエネルギーを維持するのに注意したいこと:1つのネガティブはポジティブ3つ分のエネルギー

1つのネガティブは、ポジティブ3つ分のエネルギーをもっているそうです。PQコーチングのトレーニングの中に出てくるエクササイズでそう教わりました。そのくらいに考えおくと、ちょうどいいのだそうです。ネガティブなことパワーのほうがはるかに強いということですね。
(※ネガティブは(自分や他人、場の)エネルギーを下げる、ポジティブはエネルギーを上げるという意味です。悪い/良いではありません)

しかも、私たちはほうっておけばネガティブになりがちです。基本的に妨害者たちに乗っ取られているので、私たちの脳は過ごしている時間の大半で生存脳のほうが元気になっていて、しょちゅうネガティブを見に行かされ意識させられてしまいます。

グループでの話し合いの際、初っぱなに誰かがネガティブなエネルギーの言動をとったとします。こんなのわからないとか疲れたねーなどと愚痴を言ったり、やることが多すぎると嘆いたり、難しすぎると文句を言ったり。。。ありがちですよね。身の覚えがある人も多いかもしれません。

これに誰かが同調するとどうなるか。最初の人の愚痴や文句ですでにネガティブが1です。同調した人が相槌を打った瞬間に、もうネガティブが2になるわけです。ということは、それに対抗して場のエネルギーを当初の状態で維持するためだけにも、ポジティブは6必要になってしまうのです。

こうなると、もうその日の場のエネルギーをポジティブにするのはかなり難しくなります。なにしろ、メンバー間でポジティブな言動を6つそろえないと、場のエネルギーを均衡状態にすらもっていけないのですから。3人で話していて、言い出しっぺと相槌を打った人間以外の1人でこれをやることはほぼ不可能です。こちらもありがちですよね。思い当たる節があるのでないでしょうか。

このメカニズムは、同調しやすい仲がいいメンバー同士のほうがむしろ極端に出やすいのかもしれません。2021年度の外書講読の授業で使った、『青い目 茶色い目』というドキュメンタリー番組のなかでは、小学校のクラスがあっという間に差別感覚を身につけてしまった様子が描かれています。実際に見ると、結構、衝撃的です。あそこで起きていたことの背後にも、こういうメカニズムあったのかもしれません。

これに対処するには、グループ内で話し合いを始める前に、「ネガティブの1はポジティブの3」の原則をみんなで学んで自覚しておきたいですね。ネガティブなことを言ってはいけません、と、禁止事項やルールを増やすというより、ネガティブな言動があったら、みんなでポジティブな言動を乗っけるよ、と了解をとっておいて、その構えでその日の話し合いに臨むのです。みんながそのことに留意しながら言動を選んでいけば場のエネルギーをアップさせていける可能性は高くなりそうです。

この原則、個人としての自分にもあてはまる気がします。私たちはついついジャッジに乗っ取られて自分にダメ出しをしてしまいがちです。ひとつ自分にダメ出しの声が聞こえたら、それを一生懸命否定するより、それに乗っけてポジティブなことを言い重ねてみたいですね。


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