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江戸のブックマーク

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浮世絵・江戸時代の文化についての記事をまとめています。
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記事一覧

弟子たちから見た歌川国芳はどんな顔?という話

歌川国芳は自身の姿をしばしば作品の中に描き込んでいます。例えばこちらの「名誉右に無敵左り…

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木版口絵はどうやって制作されるのかー江戸時代の錦絵との違い

太田記念美術館にて2021年5月21日~6月20日にて開催の「鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口…

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忘れられたラスト・ウキヨエー木版口絵とは?

皆さんは「木版口絵(もくはんくちえ)」というものをお聞きになったことがあるでしょうか?浮…

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小林清親が新選組の土方歳三と戊辰戦争で共に戦ったという話

以前のnoteの記事で、明治時代に活躍した浮世絵師・楊洲周延(ようしゅう・ちかのぶ)が、新選…

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歌川国芳が描いた「九尾の狐」の物語

「九尾の狐」あるいは「玉藻の前」という妖怪を、漫画やアニメ、ゲームのキャラクターとして知…

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新選組の土方歳三と戊辰戦争で共に戦った浮世絵師の話

明治時代のオシャレなファッションに身を包んだ、洋傘をさしている女性。花の髪飾りをつけ、洋…

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空摺はどのように制作するのか、現代の職人さんに聞いてみた

浮世絵版画で用いられる空摺(からずり)というテクニック。エンボス加工と言った方が通じやすいかもしれませんが、ここ何回かTwitterで紹介したところ、大変な人気でした。まずは、こちらをご覧ください。 明治の浮世絵師・月岡芳年の「大日本名将鑑 平惟茂」です。 平維茂(たいらのこれもち)に襲いかかる戸隠山の鬼。人間に化けていた時に頭に被っていた、白色の被衣(かずき)にご注目。こちらの写真は、画面全体に均等に照明が当たるよう、プロのカメラマンにきちんとセッティングして撮影してもら

浮世絵が陶磁器の包み紙として海を渡ったのは本当?という話。

浮世絵に関心がある方なら、浮世絵がヨーロッパへ輸出する陶磁器の包み紙として使われていたと…

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北斎がお菓子の袋を作っていたという話

浮世絵師が絵を描くのは、版画や掛軸だけではありません。たとえば葛飾北斎であれば、祭屋台の…

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太田記念美術館がこれまで監修した書籍16冊+αをご紹介します。

太田記念美術館では、2015年から、日本全国どこにいる方たちへも浮世絵の魅力が届けられるよう…

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本能寺の変を歌川国芳が描いてみた。

本能寺の変は、天正10年(1582)6月2日、京都の本能寺に滞在していた織田信長に対し、家臣である…

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本能寺の変を月岡芳年も描いてみた。

本能寺の変は、天正10年(1582)6月2日、京都の本能寺に滞在していた織田信長に対し、家臣である…

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月岡芳年は明智光秀推しだった?というお話

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公は明智光秀ですが、以前に月岡芳年の「月百姿」を調査し…

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髭切と膝丸という刀剣が登場する浮世絵のお話

日本刀の「髭切」と「膝丸」。ゲーム「刀剣乱舞」でも人気キャラクターとなっていますが、その姿は浮世絵の中にも描かれていますので、ご紹介したいと思います。 ※今回紹介する作品は、現在、太田記念美術館では展示しておりません。 髭切(ひげきり)まずは、「髭切」。『平家物語』剣巻によれば、平安時代、源満仲が刀鍛冶に作らせた2本の刀が、髭切と膝丸でした。そのため、ゲーム「刀剣乱舞」の中では、兄弟という設定になっています。 髭切は、罪人の首を斬った際、髭もそのまま一緒に斬れたことから