【高円寺】はやしまるにてラーメンを食す

外出自粛制限が来週早々にも解除されるとの報道流れる5月も終盤23日。我が家も例に漏れず「自粛疲れ」の反動で久々に都心に赴いた、というわけでは必ずしもなく、日頃の散歩欲求の赴くまま、オープンエアーなら大抵のことは許されるであろうという手前勝手な解釈のもと、前々からぶらぶらしてみたかった商店街の聖地「高円寺」へ遠出することに。
 やはりまだ外出自粛例解禁前ということもあり、三田線、山手、東西線に乗車する人はまばらで、こんなに低い乗車率がこれからも続けばいいなあーと思いつつ、高円寺に到着。
 まずは純情商店街から庚申通りをぶらぶら。思った以上に雑貨屋、ご飯屋、その他種々雑多なお店がひしめき合う軒並み、そしてそこそこ人も出歩いていたため活気がある。将来的に杉並(or 中野)に住みたい欲求が爆上がり。そのうちさーちゃんが見つけたのが、今回昼食を食べることになる「はやしまる」の看板。看板は庚申通り沿いに設置してあり、店は路地に入ったところにあるとのこと。店の軒先まで行ってみると、幸い一人食べ終わるのを待つだけで入店できるようだったので、しばし待機。軒先にあるメニュー表、ならびにポスターを拝見してみると、なにやらこの店はワンタン麺が有名とのこと。そして煮干しつけ麺もあるとのことなので、この二品を注文することに。
 入店。もう一度メニューを拝借。飛び込む「台湾まぜそば」の文字。心揺さぶられつつ、メインメニューでワンタン麺とつけ麺の詳細を確認、、、しながらも揺さぶられた心に素直になり、「台湾まぜそば」を注文したい旨をさーちゃんに懇願。即答OK。注文確定。と思いきや、(このお店の評価点爆上がりの良心的配慮の行き届いた点で)なんとつけ麺は麺が2玉まで無料。驚きつつも自分たちの少食度合いに鑑み、今回は1.5玉を注文することに。
 注文。いい感じにうすーい飴色に脂ぎった壁を見ながら、もしかするとこの店、長年やっている人気店なのでは?と根拠の薄い推論をしつつ、自然と高まる期待感(後々食べログを確認したら、評点3.7の人気店でした)。その期待感を後押しするように、店外に並び出すお客さん。いい時間に入れてよかったーと思っているとまずは台湾まぜそばが到着。見た目はいたってシンプルで、黄色い太麺に唐辛子と一緒に炒めたミンチが乗っている。混ぜてみると麺の下からごま油?が出てくる。食欲をそそられならがら、まず一口目を食べると思った以上の辛味。思いっきり吸い込むとむせてしまうほどの辛味。ただ香辛料とともに香ばしく炒められたミンチと一緒に食べることでその辛味はどんどん食欲をそそるアクセントに。
 そして、さーちゃんのもとに煮干しつけ麺も到着。こちらもいたってシンプルで、塩気が濃そうな茶色いおつゆと艶やかな黄色の太麺が絶妙にマッチしそう。そのつけ麺をたまにチラリと眺めつつ、黙々と台湾まぜそばを食す。辛味とマッチしたミンチも美味しいが、このお店、麺もかなり美味しいことに気づく。コシのあるもちもちの太麺はミンチとマッチしやすく食べ応えがあり、「すする」というより一口づつ頬張り美味しさを噛みしめたくなる逸品だ。
 その後、つけ麺と交代タイム。つけ麺も台湾まぜそば同様の太麺で、まったく同じものであるかどうかは不確かだが、こちらもかなりコシがあって美味しい。そして煮干し系の例にもれず、今回のつゆも強い塩気とほどよい苦味があり、麺にベストマッチの逸品だ。具材は、メンマと細く角切りにしたチャーシューと海苔で、これらも麺と絡ませて食べると一層の幸福感を味わえる(複雑な塩気=美味、と強く感じさせてくれる味付けだ)。
 自分たちよりあとに注文した2名のお客が食べ終わるのを横目に見つつ、ゆっくりゆっくり味わいながら、まぜそば残るはミンチの一群。箸で悪戦苦闘しているところへ「これつかったら」とレンゲを差し出すさーちゃん。なぜか意地の横着で「大丈夫」と言いそうになりながら、やはり食べやすさを優先してレンゲを受け取り、ミンチを頬張る・・・満足。 
 至福の昼食を終え、並んでいるお客さんを横目に店を後にする。このあとの高円寺散策も面白かったが、食レポ日記なのでこの辺で筆を置く。ただ、このお店のつけ麺&まぜそばは本当に美味で、その日の夜にちょっと思い出してしまいました(次回は是非、ワンタン麺も食したい!)。

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