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LIFFの最新事例をご紹介【LINEアプリ開発2023年版】

こんにちは、ネッコスの井口です!

弊社はLINE API開発をはじめ、サイト制作やSEO対策などウェブ関連のサービスを幅広く展開するシステム開発会社です。

さて、ここ最近各業界での活用がさらに活発化しているLIFF。
皆さんはご存知でしょうか…?

LIFFの正式名称はLINE Front-end Frameworkと言い、読み方としては日本では『リフ』と呼ばれています。

このLIFFは、簡単に言うと「LINE内で機能するウェブページ」のことを指しており、LIFFを活用することでこれまで別途アプリ開発が必要だった機能が、LINE内で簡単に実現できるようになりました。

今回は、日本人口の66%以上が利用する生活インフラ『LINE』内部で作動するウェブページ機能「LIFF」の最新事例をご紹介。

外部のLIFFアプリ活用事例に加え、実際に弊社で開発したLIFF機能の一部もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

LINE Front-end Framework(LIFF)とは?

活用事例の前に「LIFFとは一体何なのか」について簡単にわかりやすくご説明します。

LIFFとは、簡単に言うと『LINE内で開く、LINEの情報と紐付いたウェブページ』のこと。

LIFFはLINEが提供しているウェブアプリのプラットフォームです。 LIFFアプリではこれらを利用して、ユーザー情報を活用した機能を提供したり、ユーザーの代わりにメッセージを送信したりできます。

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LINE内でLIFFを開くとLIFFを通じてユーザーのLINE IDが取得され、誰がどのページを開いているかなどが分かります。

さらに既存サービスのデータベースとも紐付けられるため、LINE IDを活用した様々な仕組みが実現できるようになっています。

このLIFFを活用することで、これまでLINE APIのみでは不可能だった機能の実現も可能になり、LINE上で実現できないことは実質ほとんどないと言えるでしょう。

LIFFアプリの活用事例【他社編】

まずはLIFFを活用した他社の事例をいくつかご紹介していきたいと思います。

◆LIFFゲームアプリ「プレイルーム」
こちらはLIFFを活用したゲームアプリで、現在は「インディアンポーカー」や「人狼ゲーム」を複数メンバーでプレイ可能です。

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出典:ボイスアップラボ様

<アプリ概要>
・プレイルームを開くとゲームが立ち上がり、LINE IDとの連携により、誰が立ち上げたゲームか識別される
・LINE で友だち状態になっているアカウントであればゲームを立ち上げた管理者がプレイルームへ友だちを招待することも可能
・通常複数人の対面式で行う人狼ゲームやポーカーをトーク画面上でリアルタイム実況をしながら行うことによりオンラインでも楽しむことが出来る設計

実際わたしも社内メンバー4人とインディアンポーカーをオンラインでプレイしてみたのですが、LINE IDの情報と紐付いていることで、会員登録などなしに招待からワンステップでゲームに参加でき、アプリのインストールの必要がないという点もストレスフリーでした。

これはぜひ自粛ムードの今、友達や家族と盛り上がって欲しいゲームですね!

ゲームの詳細については公式の動画をご覧になってみてください。


◆モバイル会員証・デジタルプリペイドカード
全国に多くのファンを抱える大人気カフェ『スターバックス』でも、LIFFを活用したモバイル会員証とデジタルプリペイドカードのサービスを提供しています。

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出典:スターバックス

<アプリ概要>
・LINE Pay を直接導入できない企業でもLINE Pay決済ができるようになり、ユーザーも実物のカードを持ち歩く必要がない
・LINE アカウントから展開可能なため、キャンペーンや限定商品の案内をプッシュ通知でき、実際の購買へのアクション動線が今までよりも大幅にスムーズになる
・LIFF を通して LINE の提供するデジタルプリペイドカードから LINEPay でチャージが可能
・リッチメニューをクリックしたことがあるかないかでリッチメニューの切り替えを行い、ユーザービリティーを担保している

こちらもLINE内での機能のため、無駄な案プリインストールなどがありません。企業側のメリットとしては、アプリの導入無しで販売促進にプッシュ通知やキャンペーン・クーポンなどを活用できるという点です。

また、ユーザー側としても上記に書いたようなメリットがいくつもあるため、ユーザーの取りこぼしを無くしたり、店舗から足が遠のいている顧客の掘り起こしなどが可能になります。


◆MAP(地図)・位置情報
モバイルバッテリーのシェアリングサ ービス「charge SPOT」では、モバイルバッテリーの設置位置の検索や貸し借り、支払いまで完結できるサービスを提供しています。

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<アプリ概要>
・リッチメニューからブラウザ(LIFF)を立ち上げモバイルバッテリーの設置場所の検索や貸し借り、支払いまでLIFF内で完結
・現地ではQRコードリーダーを立ち上げ、そのまま決済が可能
・よくある質問やホームページも LIFF から閲覧可能なため、使用するユーザーにとってストレスフリーで、離脱ポイントがほとんどない

モバイルバッテリーの貸し借りから支払いまでの導線がとてもわかり易いので、誰が使っても迷うことがなさそうだなと感じました。
バッテリーを借りる際も、公式アカウント内のリッチメニューからQRコードリーダーを呼び出し、コードを読み込むだけなので非常に簡単です。


◆モバイルオーダー
タッチアンドゴーコーヒーのモバイルオーダーでは、注文から決済までをL IFF アプリで実現しています。

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<アプリ概要>
・LINE 上で「受け取り時間・氏名・ラベルの色」などを設定し、好きな店舗でコーヒーの注文・受け取りが可能
・LIFF(LINE Front Framework)の活用によりLINE ID 別にユーザーの識別が可能になっている
・LIFF上のマイページでは、LINE IDで個人を特定し情報の出し分けなどを行っている
・決済部分には、LINE Pay連携を採用しており、アカウントさえあれば決済まで無駄な登録やログイン無しで、シームレスな決済が可能

あらかじめLIFF内で事前決済を済ませておくことで、店舗に来た際は待ち時間無しですぐに商品を受け取ることが出来ます。
待ち時間を無くしたいと考える企業とユーザーは多いので、今後さらにニーズが高まっていくでしょう。また、密にならないための現代の生活様式にマッチした仕組みとも言えますね!

LIFFアプリの開発事例【ネッコス編】

続いて、弊社(ネッコス)でこれまで開発したLIFFアプリの事例をほんの一部分ですが紹介していきたいと思います。

◆アンケート機能
アンケートやリサーチ機能はLINE社が提供するサービスがありますが、集計結果を自動でユーザーに開示(グラフなどで)することが出来なかったりするため、独自開発を考える企業様が多くいらっしゃいます。

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自社独自のデータ構造や項目でオリジナルアンケートを作りたい、ユーザーにアンケート結果を見せたいなどのご希望がある方は、ぜひネッコスまでご相談ください。

◆シフト調整・スケジュール管理
複数人でLIFF内のカレンダーやシフト表を管理し、即日の対応可否や先々のスケジュールを入れたりできる機能です。

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※画像はイメージです

こちらの事例では、既存の社員管理システムとLINE ID双方の連携により、LINE上で誰のシフトか・誰のスケジュールか、既存システム内で変更が出た際には、トーク上でメッセージとしてお知らせされるなどが実現できます。

◆マッチング機能(マッチングアプリやサイトのLINE版)
マッチング機能をLINE上で実現したいというご要望も多くいただいております。

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マッチングアプリのように、自分の提示した希望条件にマッチしたユーザーを表示し、個別のトークやお気に入り登録などを行うことが出来る機能も、LIFF内で実現可能です。
LIFFを使ったマッチングアプリであれば、iOS/Android両方の開発ではなく、1つの開発で事足りるため、開発コストが大幅に削減できます。
また、LINE ID情報を引き継いでいるため、会員登録やログインなどユーザーの煩わしさを排除し、途中離脱を防ぐことも可能です。

◆ユーザー種別ごとのリッチメニューの切り替え
こちらも多くの企業様からご要望いただいているリッチメニューの切り替え機能です。
上記で例に挙げたスターバックスコーヒーも、このリッチメニューの出し分けを用いてユーザビリティを向上させていました。

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例えば、リッチメニューを一度もタッチしていないユーザーと一度はタッチしたユーザーで、リッチメニューの内容・デザインは違ったものを出したり、会員・非会員や購入履歴がある・ないでも出し分けが可能です。

リッチメニューは、ユーザーによってはどこを押せばいいか迷ってしまうこともあり、企業側としても押してほしいボタンを押されるとは限らないため、リッチメニューを押す前に反応がなくなってしまうユーザーも少なくありません。
そこはユーザーの属性や段階によって見せる情報を最適化することで改善できます。

◆ECサイト機能(ネットショッピング機能)
LINE上で商品の検索からお気に入り登録、決済まで一貫して行いたいというニーズも高まりつつあります。

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LIFFを用いたECサイトの実現には以下のようなメリットがあります。

・LINE IDと連携しているため、会員登録やログイン不要で無駄な導線がない
・大手ショッピングモールと比べ競合が少ないので、見比べられて離脱されにくい
・アプリをダウンロードしてもらうというハードルがない
・アンインストールされにくい
・ユーザーがよく見ているLINE自体に、カートに残った商品の通知やキャンペーンのお知らせを送ることが出来る

これ以外にも、LIFF上でECサイトを構築することにはたくさんのメリットがあるため、今後さらに「ECサイトをLINE」でというニーズは増加していくでしょう。

◆キャンペーン機能
LINEは集客・販促ツールとしても大きな力を発揮します。

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LINEさえあれば販促ツールなどの導入なしで、自社の見込み顧客に対しアプローチが可能。
さらに、キャンペーンのお知らせ開封率や参加率も高いため、独自アプリ開発ではなく、あえてLINEを通したキャンペーン機能を開発したいというニーズが高まっています。

LIFFアプリのメリット・デメリット

事例はほんのごく一部で、これ以外にもマーケティングに必要不可欠な機能や、QRコードとの組み合わせ、ポイントシステムとの連携や、基本的なbot、既存システムの通知をLINEに送るなど、様々な機能やサービスが実現可能です。

繰り返しにはなりますが、弊社ではありがたいことにLINE開発の実績が数多くあり、これまでお客様のご要望で実現不可と回答したものはほとんどありません。

ここまでおすすめしているLIFFアプリですが、このメリット・デメリットについてもご説明させていただきます。

【メリット】
・LINE IDと連携できるので、ユーザー情報を引き継いだままのウェブページの仕組みができる
・iOS/Android両方の開発が不要で、開発コストが抑えられる
・ダウンロードや会員登録が不要なので、集客の手間なくすぐに使ってもらえる
・すでにある様々なシステム・データベースと連携可能なので、既存データを活用したサービスも LINE上で展開できる

【デメリット】
・実現可否がわからない開発会社がまだまだ多いため、依頼しても思い通りのものができあがらない可能性がある
・ネイティブアプリに比べるとビジュアル的な自由度は少し低い

デメリットとは少し違う話にはなりますが、企業のブランディングとしてどうしてもオリジナルのネイティブアプリの開発が必須であるという場合にも、LINE開発は適さないと思います。

ただし、スターバックスやロクシタン、アイカサなど有名企業のLIFF参入も増加傾向にあるため、ブランドを害すよりもユーザーにとって使いやすいという効果の方が大きいかも知れませんね!

まとめ

今回はLIFFを使った様々な機能やサービスの一部をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
もっとたくさんの事例を知りたいという方は専用の資料もご用意しておりますので、お手数ですが弊社ホームページよりお問い合わせいただければ幸いです。

また、ネッコスでは「案や希望を形にしていきたいが、システムの知識がない、またはアイディアが不足している」という企業様に向けて、要件定義などを伴走するサービスも行っています。

加えて、開発コストでお悩みの方にも、補助金や助成金の適用サポートを提供しております。

・今、LINE開発で実現したいサービスがある
・こんなことを考えているけど、LINE上で実現可能?
・この機能、ネイティブアプリとLINEアプリどっちで作ればいい?


などでお困りの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました^^


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