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「#8月31日の夜に」は夏の終わりを感じる曲を聴こう

こんにちは。こんばんは。


今回はこちらの

「#8月31日の夜に」

というお題に投稿いたします。



8月31日というと皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。

僕は小学校・中学校と8月31日まで夏休みがあった世代で、「夏休みの終わり=夏の終わり=2学期の始まり」ということで、季節の変わり目である8月31日に夏休みの宿題に追われながら最終日を迎え、9月1日に新しい気持ちで新学期を迎えていました。


今や夏休みの終わりは、その1週間前である8月の第4週目になる学校がほとんどで、そして、今年はコロナの影響で予定する授業数が足りず、夏休みも小・中・高で9割超が短縮され、小中は16日、高校は23日と例年とは違う学生生活を過ごされていることでしょう。


学生さんだけでなく、お子さんを持つ親御さん、教員や学習塾で勤める友人に話を聞くと、ステイホームの時期やZoomでの授業をするためのシステム導入など、「学校へ行くことが当たり前だった時期から180度生活スタイルが変わった」「本当に大変な半年間だった」と口を揃えて言います。


今年は特に、その短い休みを自宅で過ごされる方も7割に及び、外出せずとも自宅で夏を味わえる工夫をたくさんされていました。海やプール、お祭り、花火などの夏の風物詩を味わわずに過ごされてる方も多いと思います。


連日続く猛暑の中、私が住む街も39度超を記録し、会社へ出勤しなければいけない日は、自宅からのバス停、そこから電車の駅までの移動、会社に行き帰りする時間が本当に辛いです。。


今や夏の終わりは9月まで。

この夏の暑いのはいつまで続くんでしょうか。今年は9月頃まで平年よりも気温が高く、一般的にいわれる夏は6~8月までですが、8月と9月が夏でいいのではないでしょうか。冬になると夏の暑さの欲するぐらいの自分もいましたが、いざ、これだけの気温を体験すると「もう1日、いや、半日だけで夏はいいわ」と思ってしまいます。子どもの頃は夏が好きだったんだけどなぁ。

「夏は短く儚い」そんな言葉も分からないぐらいに、秋口までが夏ということが当たり前になっています。残暑の9月や10月頃までが実質的な夏ですね。


前置きが長くなりましたが、今回はそんな、夏という季節自体の終わりを感じられる曲や自身の夏の思い出を振り返れるような曲を紹介します。



◆森山直太朗『夏の終わり』

森山直太朗さんの中国の伝統楽器である二胡のような歌声から始まり、マリンバやグロッケンという日本の夏を思わせるイントロです。

歌詞も日本の夏を思わせるような言葉が節々に並べられています。「水芭蕉」「笹船」「蛍火」「風鈴」といった美しくも儚い日本の夏を象徴しています。楽器一つ一つのハーモニーと森山直太朗さんの優しく語りかけるような歌声で酔いしれながら、夏の終わりに浸りましょう。

夏が終われば、また夏が恋しくなる。
そんな曲です。


◆相対性理論『夏の黄金比』

2007年に発売された相対性理論のアルバム『シフォン主義』に収録されています。

細かく上下するベースラインやギターのサウンドとボーカルのやくしまるさんの歌声が夏の終わり時の気怠い感じが表現されています。「夏の終わりの恋」を歌った曲かと思いきや、いきなり「コントレックス箱買い」という歌詞が出てきたり、ブレイクが入ったり、コーラスで合いの手が入ったりと、不思議な曲になっています。

直接的には表現されていませんが、おそらく恋する女性がダイエットのために水を箱買いしたと推測しますが、癖になる歌詞とリズムは、2010年代以降のヒット曲に見られる「なぜか歌いたくなるフレーズ」の先駆けなのではないでしょうか。


◆きのこ帝国『夏の夜の街』

哀愁漂うイントロから始まります。夏に巻き起こった出来事を思い出し、浸りながら曲が展開します。

歌詞がある曲の部分、イントロ、曲の景色がガラッと転換する間奏部分は、夏に起こったドラマチックな出来事を際立たせ、それと同時に悲しくなったりと、自身の感情の起伏を激しくもメロウに表現されています。何かあった体験や出来事だけではなく、その背景にあった街の景色も思い出してしまう。忘れたいような忘れたくないような思い出とともに聴きたい1曲です。

夜に染みついたあの街の明かりを
何年経ってもきっと思い出すだろう



◆Mr.Children『夏が終わる ~夏の日のオマージュ~』

2009年に発売されたシングル『HANABI』のカップリング曲になります。

どこか物悲しく、寂しげなイントロから始まります。「強い日差し」「蝉の声」「陽炎」「花火」「波の音」「寝苦しい夜」など、曲冒頭に夏の情景を思わせるフレーズが登場します。

大切な人と別れた夏を思い出すような、じんわりと湿っぽさも残るメロウな失恋ソングですが、花火やお祭り、海、ビーチハウスが取り壊され、ただの木材へと変わり、寝苦しい夜だったのが、涼しくなってくるように、だんだんと普通の日々に戻っていき、孤独になる。

時間が進む寂しさ、次の季節へと移っていく夏が終わる頃の喪失感がギュッと詰まった曲です。


◆緑黄色社会『夏を生きる』

『夏を生きる』というタイトル通り、爽やかで疾走感のあるサウンドで夏真っただ中に聴きたい1曲です。

まっすぐな視線を
こちらへ飛ばして
夏の分だけ輝いた君に恋した

歌詞には、「君」が登場し、片思い中のラブソングとも取れますが、「私」という一人称は歌詞には出てきません。そのために「君の続きが見たい」「逞しくあれ」「誰にも負けないエールを 背中に投げた」という歌詞はリスナーに投げかけているとも取れます。

夏という季節自体は終わってしまいますが、これからも夏のような暑さは少しだけ続きます。「夏のような暑さの中を生きる」

【夏が終わっても君の続きが見たい】

そんなエールにも似たメッセージに感じます。


◆DREAMS COME TRUE『あの夏の花火』

1992年発売のアルバム『The Swinging Star』に収録されている曲です。

原曲はもう少しアップテンポで、体を揺らしたくなるようなリズムになっています。こちらのYouTubeのバージョンでは「花火の火薬のにおい」「夏にみた花火」「夏の星座」といった夏の思い出がセンチメンタルに歌い上げれ、遠く離れてしまった大切な人を思う寂しげな曲になっています。

ドリカムの夏の恋を思い出す隠れた名曲です。



◆スピッツ『夏が終わる』

スピッツの初期の曲です。1993年発売の『Crispy!』というアルバムに収録されています。

ギターのメロディラインやホーンの音やスネアの音やストリングスの音で夏っぽさが感じられます。特に歌詞の中に「音もたてずに夏が終わる」という形容が夏が遠ざかる寂しさを物語っていて、軽やかでありながらも、どこか夏の終わりの物憂げな感情とともに歌われているスピッツの名曲です。

またひとつ夏が終わる 音もたてずに
暑すぎた夏が終わる 音もたてずに
深く潜ってたのに


◆フジファブリック『若者のすべて』

フジファブリックを代表する曲です。

「真夏のピークが去った 天気予報士がテレビで言ってた」という歌い出しから始まります。曲を通して一定のリズムで刻まれる音によって、このままずっと暑いままなんじゃないか、夏が終わる気がしないのでは?と身体は感じながらも、こうしたテレビや夕方5時のチャイム、夏のイベントでもある花火が終わると、どこからともなく夏の終わりの喪失感が沸き起こり、心でも夏の終わりを感じるようになる。

曲を通して一定のリズムで刻まれる音は、そうした夏の喪失感と寂しさが描かれていて、何度でも聴きたくなる曲になっています。


◆桑田佳祐『祭りのあと』

サザンオールスターズの中にも数多くの夏ソングは存在しますが、夏の終わりを感じるのはこの曲でしょう。

「情けない男でごめんよ」という歌い出しがこの曲を象徴しています。ミディアムロックとバラードの中間ぐらいのテンポで哀愁漂う曲になっていて、恋人と過ごしていた夏を思い出しつつ、夏が終わっていく風景を「祭りのあと」と表現されています。夏が終わり、秋へと移っていく、季節の移ろいを感じながら、次へと進んでいく勇気をもらえる曲です。

野暮でイナたい人生を
照れることなく語ろう
悪さしながら男なら
粋で優しい馬鹿でいろ



まとめ

夏の終わりを象徴する曲を紹介しました。

夏は8月31日で終わります。毎日日々は進んでいく中で、夏を超えると気温はだんだんと下がっていき、秋や冬になると、あの夏の暑さが物悲しくなってきたりもします。

2020年の夏はいつもとは違う夏ではありましたが、些細な夏の出来事や皆さんのそれぞれの過ごし方を振り返りながら、新しい季節へと踏み出していきましょう。


ここまで読んでいただき
ありがとうございました。





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