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お花畑

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妄想癖が悪化したときに書きます。
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2015年2月の記事一覧

過呼吸

 これからジュリーは止まらない三週間を迎える。もとよりジュリーの週末は、いつもひとりだったけれど、ここ一年は何故だか喧噪。無論ジュリーは沈黙が好きであったし、そうした日々に身体の休みどころを見つけられないまま季節がひと周りした。
 ジュリーにとっての一週間と、ヒロコにとっての一週間が、まるで重みの違うことを忘れてしまうほどに、彼らは変わりなく過ごした。その入浴のシーズンだけが幾らか食い違うのみの。

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春のとなりで

 その晩ジュリーはとても泣きたい気持ちに包まれて、眠ろうか眠るまいか炬燵から半身を出して愛用の林檎を撫で回していた。彼の親しい友人に麦という男がいた。ジュリーにとって麦は唯一の同調によって繋ぎ止められている友人であった。互いに悪口を吐くこともなければ、くだけた冗談の数も極端に少ないのだ。彼らはいつも味方同士であった。ある意味少女同士の関わり合いのようでもあった。彼らはいつも酒を飲みながら互いの孤独

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