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自分の意見をきちんと言える私になる。自分の意見で生きていこう / ちきりん 感想


自分の意見で生きていこう / ちきりん

30代後半、仕事や生き方に悶々としていた時期に、自己啓発やビジネス本を熱心に読んでいました。40代に入ってつきものが落ちたみたいに、その手の本を読まなくなったのですが、久しぶりに手に取ったちきりんさんの「自分の意見で生きていこう」は、新鮮で面白く、またスッとなじんで腑に落ちる内容でした。今年読んだ本の中で、私的ベスト5に入る1冊。

タイトル通り、この本は自分の意見を持つこととはどういうことか、そして意見を持てるようになるためにはどうすればよいかについて書かれています。

SNS全盛時代の今、誰もが個人の意見を簡単に発信できるようになりました。毎日、あらゆる出来事に対する個人の意見や反応が、それこそ無数に発信されています。しかし、そもそも”意見”とはどういうものなのでしょうか?単なる”反応(リアクション)”とはどう違うのでしょうか。順を追って丁寧に説明してくれているので、とても分かりやすく読み進めることができました。

私は会議の場等で、自分の意見を飲み込んでしまうタイプです。自分の意見は正しいのかどうか、もしかしたら全然見当違いなことを考えているんじゃないかと不安になって、なかなか発言できないという場面がよくあります。しかし、そもそも「正しい意見」「間違った意見」というものは存在しないということをこの本で学び、心底ほっとしました。

そもそも自分の意見が持てないという方も、勇気がなくて自分の意見を言い出せないという方にも、是非一度読んでいただきたい一冊です。



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