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#008 イマジナリーおっぱい

わたくし、身長約170cmで体重は50キロ前後の体つき。調子が悪いとすぐ体重が落ちる。たくさん食事をとるのも苦手だ。なので彼は私を拒食症だと思っている。大げさな。ちなみに彼こそ拒食症を患ったことがあるらしい。若い頃、186cmで46キロまで落ちたという。今はその倍ある。ポムン…。

確かに私は脂肪が少ない。が、なくはない。少ないだけで。でも彼は私を「骨」という。次に会うまで(約半年後)に10キロ太ってねと言われている。半年に10キロは病気を疑うレベルである。

欧米人は丸みのあるグラマラスボディこそが女性のセクシーの条件であるという。しかし私はアジア人だ。そもそも欧米人のように肉がバァンとはつきにくい。しかも彼らは多少太ったところで顔が小さい。アン・ハサウェイ氏を見て欲しい。あの顔の小ささで割と肉付きが良い。アジア人が肥ろうものならすぐに顔が週刊少年ジャンプくらいのデカさになる。ブスまっしぐらだ。

彼はboobsが好きだ。boobs、つまり、おっぱいである。私がいくらか慎ましやかなboobsの持ち主だからか、飯を食え、脂肪を付けろという。街ゆく女性を見ては「boobs!」と喜び、私への煽りがすごい。煽られた私は「シッティー」と返すのみである。すると彼は必ず「シッティーデワナイ!」と言う。そして

「boobs is life」(おっぱいは人生)

と続けるのだ。(クラナドは人生みたいなこと言うな)

あまりにしつこいときは「私にもおっぱいはある」と事実を述べる。決まって彼は「No」というが、あるんだから仕方ない。あるんだよ。見ろ。あるだろう、boobsが。

「乳首はあるよね」

乳首だけちゃうわ!あるから!土台があるから!

「…まぁ、あるけど…卵みたいなやつ…」

卵!!!(cvノブ)

「英語でなんて言うか分からないけど、カイユの卵みたいな…」

caille(カイユ)【仏語】うずら

爆笑(泣きながら)。


今日も今日とて彼は私をboobsで煽る。

私「あなたが知らないだけで、私には超デカイおっぱいがあるんだよ」
彼「そうだね。君の心の中にはね」

誰がイマジナリーおっぱいや。覚えとけよ。

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