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「成長したい」のにできない理由

新卒・中途ともに、年間数百名ずつお会いさせていただく中でよく聞く「成長したい」というお言葉。

今回は、この言葉をテーマに、人事として私が思うことをつらつら書きます。意識高い記事ではありません。あしからず😎

■あなたの回答を人事はどう感じるか

私:転職理由は何ですか?

候補者Aさん:はい、さらに成長したいと考え、転職活動をしています。

ここで「どのような成長をされたいのですか?」と質問を続けても、納得感のある回答をされる方は、年収1000万円未満ではほぼいらっしゃいません。

もちろん、やりたいことがバチっとかたまっている必要はないですが、「どうなりたいのか?」がなく「成長したい」とおっしゃる方を採用するのは、会社としては博打です。

「お腹すいた。何でもいいから何か作って」と旦那さんやお子さん、あるいは彼氏に言われて、お腹が空いているならと、たっぷりの千切りキャベツと揚げたてのトンカツを出して、「うわー今トンカツの気分じゃなかったわ」なんて言われたら、双方不幸ですよね?そういう事です。

入社してから、「何でもやるとは言ったけど飛び込み営業は嫌だ」などとなりかねないんですよ。

もちろん、面接時に新規開拓と深耕営業の割合は・・・と説明もしますが、各論で全部なんて確認できませんよね?

■「成長したい」という自己暗示

では何故そんなことが起きるのか?

これは私の仮説ですが、何故なら多くの方は本心ではなく、自己暗示にかかっているからではないでしょうか?

成長しないとAIにとってかわられる、もう●年同じことをやっていて何でもいいから成長しなきゃ...

真面目がゆえに、もしくは変わりゆく世界への恐怖がゆえに、成長しなきゃと焦燥感に駆られる。

でも、それは本心じゃない。だから、どう成長したいのか、そのために何が必要なのかを考えられない。

仮に考えて回答できるようになっても、それは自分に言い聞かせているだけの場合が多いのですが、暗示にかかっているので本心だと思ってしまうのです(私はこのタイプでした)。

そうして、内定が出れば転職し「これで成長できる!そのために何でもやる!」と思っていたのに「何か違う」となり、また転職をするか、諦めて惰性で働き続ける...oh...

だって、考えてもみてくださいよ。

働きアリの法則が会社にも適用でき、よく働く優秀層は2割しかいないのに、何故転職や新卒の就職活動の時ばかり、こんなにも多くの方が「成長したい!!」となるのでしょうか?そんなわけないじゃないですか。

もちろん、本当は働きたくないけど面接だから、本当は年収上げたいからだけど面接だから「成長したい」と回答されている方もいるでしょう。

今回、そういう方は私に都合よく横に置かせていただきますが、ちなみに、私は成長したいと言わなきゃと無意識に自己暗示にかかっている方の方が多いと思っています。

■では、どうしたらいいのか?

成長したいは、本当かもしれませんが、「痩せたい」と言いながら毎日アイスやケーキを食べるのと近いレベルのものではないですか?

あなたにとって、本当に優先度高く叶えたいことは何ですか?

今一度考えてみてください。ここを怠ると、ミスマッチという弊害が生まれます。

では、どうしたらいいのか?

長くなってしまったので、それはまた今度😌