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生きる光を与えてくれたサンボマスター ~ビューティフルな景色はここにも広がっていた~

※音楽文が2022年3月31日でサービス終了。 それに伴い、2018年1月16日に掲載された音楽文を原文そのまま転載しました。 2018年2月・月間賞 最優秀賞 | みそ (当時40歳) 33歳の時、若年性乳がんを告知された。 その日の電車の中、死の恐怖に怯え、「生きたい」と願い、「私は40まで生きられるだろうか」などと考えながら窓に映った私の顔は涙が流れないようにとひっしこらえ唇を噛み締めていた。 サンボマスターとの出会いは2004年。CSの音楽チャンネルから「美しき人

    • 消えたい日々から生きたい日々へ

      私は自分の命にそれほど執着していないと思い込んでいた。がんを告知されるまでは。 10代、20代の頃は 「こんなクソみたいな人生とっとと終わってしまえばいい」 と思っていたし、 「現世では何も期待できないから、来世に期待しよう。」 33年間ずっとそう考えて過ごした。 望みが持てず、正直いつ自分がいなくなってもいいとさえ思っていた。 それががんを告知されたら 「こんなクソみたいな人生のまま終わらせたくない」 と思った。 そりゃ動揺し混乱したが「今度はがんかよ!」とは不思議

      • きっかけを大切にしたい元あまのじゃく

        「よかったら、奥田民生のライブに一緒に行かない?」 もうかれこれ20年以上前になるけど、親友のこの言葉がなかったら、今の私はいなかったと言っても過言ではない。 それまでの私はかなりあまのじゃくだった。 とあるジャンルの音楽ばかり聴いていて、 巷で流行ってる曲はあまり聴かなかったし、 音楽に限らず、人が勧めるものを見ようとも聴こうともしなかった。今思うとかなり面倒くさい奴だったと思う。 それが一変したのが上記の親友の一言である。 元々親友は友達と行く予定だったのだが、そ

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