こどもが初めてひとりで寝た夜

それは、突然だった。

5歳の息子が寝る前に突然、

「僕、ひとりで寝るからね！おやすみ！」

と、仕切り戸を挟んだ隣の部屋（リビング）で
ひとりで寝ると言い出したのだ。

理由は、翌日のお出かけの予定のために
リビングのほうが早起きできるから、らしい。

昨日まで、当たり前に
息子と毎日一緒に寝てきた。

「ひとりで寝る」なんか
言ったこともなかったのに。

急に、成長してくのね。

「わかった。じゃあね、おやすみ。」と
お互い布団に入ったあと、
私はひそかに息子を待っていた。

「やっぱりこっちで寝る。」って
戻ってくるんじゃないかな、って期待してた。

でも数回、こっちの部屋へ来て
「喉乾いたから、お茶いれて」はあったものの、
その後は本当に一人で寝ちゃった。

すごいなぁ。
今までは、正直なところ
寝かしつけに苦労することも多くて。
「はやく寝てくれないかなぁ」もたくさん思った。

だけど、いざ離れて眠ってみると
やっぱりさみしくて。でも成長が嬉しくて。

こうして一歩ずつ、どんどん私から離れて
いつかは自分の世界を生きていくのよね、
なんてこの先の成長に思いを馳せてみたり。

そんな秋の始まりの、夜のお話でした。

…っていうのは
かなり格好つけた強がりな文章で。

本当は、

おいいいいいぃ、ちょっと待ってぇ！！！！！

です。笑

いやいやいや前触れなさすぎやん！
さみしいって！！
母いきなりすぎて心の準備できてないってえぇ。　

寂しかったぁ、もうめっちゃ寂しかったよ。

「絵本読もうか？」
「ママもそっちで寝ようか？」
って何回言うの、我慢したか！！！！

息子の成長のために　
我慢できた私、がんばった！！！！

ちなみに夜中も待ってたよ。
一度も来なかったよ、すやすや寝てたよ。




なに、もう、こんないきなり成長しちゃうの？
一緒に寝るのも、ぎゅうってできるのも、
抱っこするのも、匂い嗅げるのも、
もしかしてカウントダウンに入ってる？
いろいろ考えてたら、
ほんまに泣きそうになった。笑

いや、でも嬉しいのも本当なのよ。
すごい。お兄ちゃんになった。すごすぎる。




翌日（今日）は本当にはやく起きて、
私を起こしてくれた。あっぱれ。

もちろん、ぎゅぅしまくったよな。
匂い嗅ぎまくったよな。（怖い母でごめん）
息子はめっちゃ普通やった。笑


そんな、いきなりはじめて記念日でした。
はぁ〜。（まだ心が追いついてない）










え、今日は一緒に寝てくれる？
もしかして今日から
ずっとひとりで寝るの…？笑

もしそうだとしても、
しばらくは天使の寝顔を
拝みに行ってもよろしいでしょうか…