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銀座のソーシャルバーの店長になってもうすぐ2年。3時間かけて通い続ける理由、居場所づくりについて考える。

地球がうごめいている。去年、東京から長野に移住して、寒がりの私にとって辛すぎる冬を経験してからの春は本当に美しい。一気にまちがカラフルになり、「起きました!」と自然がアピールしているようだ。人間界はざわついていても、自然は変わらず活発に動いている。

もうすぐでソーシャルバーの店長になって2年近く経つ。まだ東京に住んでいた頃、まっすぐ帰りたくなくてマッチングアプリサイトを開いて、男女問わず、食事に一緒に行ける人がいないか、探していた時もあった。

その時はとにかく生きていることが不安で、寂しかった。
誰かと繋がりたかった。

そんな時に参加したイベントでたまたま出会ったのは、たくみくんだった。たくみくんは、その当時まだリクルートで働いていながらも、もう一人のオーナーの喜屋武さんと一緒に、ソーシャルバーPORTOの立ち上げをしていた。

「居場所」について、しっかりと定義し、科学しているPORTOについての詳しい話や、たくみくんのストーリーは以下のnoteにあるので、是非とも読んでいただきたい。

話を聞いて、初めて遊びに行ったPORTOは、お客さん同士の距離が近く「はじめまして」がなんだか心地よくて、空間と身体が一体になる感覚があった。

そのあと気づいたら「働かせてください」とお願いをしていた。鼻の穴を広げて興奮した研修期間を経て、晴れて第4火曜日の担当になることができた。(PORTOの店長は、月に1度だけお店に立つ)

お茶の間のような、出入り自由で安心できる空間にしたいと「スナック茶の間」という屋号にした。

「スナック茶の間」は、毎回テーマを持ったゲストをお呼びして開催しており、お越しいただいたお客様には安全安心の場を約束してもらい、クローズドのコミュニティページにご招待させていただいている。

現在は、200名ほどのお客様のページとなっており(本当にいつもありがとうございます)、私自身の心の居場所になっている。

本記事の一番下には、今までテーマを持って開催してきた内容を載せてみた。ゲストも多種多様で、お客様もそれぞれのテーマによって、雰囲気や層が変わるのがとても面白い。

イベントを何度かオーガナイズする中で、自分の居場所はゲストが主役として輝き、お客様みなさまが心地よいと思える場所をチューニングすることなんだなあ、と気づいた。

「心地よさ」は、きっと居場所につながる。例えば、初めてご来店いただいて一番不安に思っているお客様の音階に合わせて、場づくりを意識すること。そのお客様が安心してくれたり、楽しかったよ、と言ってくれたら、その言葉や空間は私の居場所になる。あぁここに居てよかったんだ、って思う。

PORTOは、“よりどころ”と“やくどころ”を届けることで、居場所を感じると言語化してくれている。

私は、そんなPORTOに“よりどころ”と“やくどころ”を感じてしまっている。完全にノックアウト。そんなわけで、遠距離恋愛の恋人に会いに行くごとく、私は東京に3時間かけてでも行き続けたいと思うわけなのである。(東京に行くたびに、泊めてくれる元シェアハウスメイツに感謝…)

コロちゃんのおかげで、しばらくは東京には行けないけれど、その代わりみんなでもっと居場所について科学すればいい。

もしかしたら居場所は、フィジカルでなくても感じられるものなのかもしれないし、何度も使われた単語や言葉を再定義し直す時間として、これからもゲストやお客様と一緒に大切に磨きなおしたい。

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★今までやってきたイベントのアーカイブです。
毎回、とっても素敵なゲストにお越しいただいています。
よかったらざっとお読みください。zoomでもこれからも開店していきます!

・「見える」は現代アートを通したらどう見える?
メガネメーカーの方と、現代アートと視覚文化を考えるための場作りを目的としたNPOのAITの方をゲストにお呼びして、モダンアートにおけるメガネの存在や、「見える」をモダンアートの視点でプレゼンいただいた。

「二地域暮らし」について話してみナイト
二地域暮らし実践者から、風のように自由に暮らすライフスタイルと生業づくりの実現について話を伺い、みんなで理想の生き方について話しを深めた。

カラダ語らナイト!
外科医と鍼灸師をゲストにお呼びして、普段聞けない、西洋医学と東洋医学を通したカラダについて、それぞれについての知見を深めた。今、その外科医のありありさんは第三火曜日店長として、大活躍中!

・コーヒー片手に語ってみナイト
移動式自転車屋台のコーヒー屋さんSpaice coffeeさんをゲストにお招きして、美味しいコーヒーと、元看護師が作る美味しいマフィンを両手に、小商いについて話あった。

自分の手で生きる〜ニューヨークで修行を積んだ美容師による最幸な夜〜

人をハッピーな気持ちにさせる美容師であり、PORTOの第3日曜店長の鎌田祐大さんをゲストに、美味しいカクテルと最幸なおもてなしをしてもらった。

いいお風呂ナイト
お風呂屋さんで働く女の子をゲストにお風呂への思いを語ってもらい、お風呂の可能性が無限であることを実感しあった。

山に行かナイト
外資メーカーのデータアナリストであり、山をこよなく愛するゲストに、ひたすら好きな山や登山中のお菓子について、好きなテント…とにかくマニアックな話をしていただいた。

本と電車と私
電車の運転手さんでありながら、駅に本屋を作っちゃうプロジェクト「無人駅をめぐる本屋」の店主さんをお呼びして、本と電車への愛を語ってもらった。

ローカルで生業ナイト
長野に移住して、生業を作っているお二人をゲストに、故郷でない土地での仕事の作り方や、あり方について語ってもらった。

〜グルメアプリコミュニティマネージャーと考える、コロナ後の人の関係性〜@zoom
初めてのzoom開催。「食で繋がる暮らしをつくる」株式会社キッチハイクの、代表プロデューサーをゲストに、with コロナ、after コロナの人間関係をテーマにディスカッションした。プライベートで契約結婚されていることもあり、その話にみんな興味津々。



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