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多分これからも、上がりなんてない

ずっと、大人になれば颯爽とスマートに生きられるもんだと思っていた。
悩みなんかなくて毎日キラキラ輝いてるもんだと思っていた。

でも実際に大人になってみると、全然そんなことない。
会社を辞めようと、転職しようと、給料が上がろうと、悩みが尽きることなんてなかった。
考えに考えて下した決断でも、時間がたつと必ずどこかで壁にぶち当たる。
これが出来れば万事OK人生上がり、みたいなことってないんだなって気づいたのだ。

どんな状況でもそれぞれに応じた課題が出てくるし、結局それの繰り返しなんだろう。
たいてい物事は濃淡のついたグレー、というかグラデーション状で、白黒つけられることなんてそうそうない。
これさえなければ、これが出来るようになったら全て上手くいくのに、って思いたいんだけど、本当はその『これ』ってものは存在しないんだと思う。

仮に『これ』を解決したとしても、今度は次の『これ』にぶち当たる。
絶対唯一の『これ』っていうのは、多分ない。

それに気づいてからは、物事がグラデーション状に見えるようになった。
上がりを探さなくなった。
人はその時々に応じた壁にぶち当たるものだと知った。
結果、生きていくのが結構楽になった。

いつまでわたしは悩みながら生きていくんだろう早く解放されたい、って思ってたけど、そもそもその考え方が間違ってたんだなー。
(くよくよ悩むのは良くないから、悩みを細分化して解決可能な課題に落とし込むことが必要なんだけど、それは長くなるからまた今度。)
1つ壁を乗り越えたら今度は次、という風に、いつまでも自分なりの壁と付き合いながら、日々の暮らしをより楽しくしていきたいものだ。

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