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銀行を辞めたことがあります。

数年前、新卒で入った銀行を辞めました。
今さら感が否めませんが、数年経ったからこそ、冷静に当時のことを振り返れるかなぁと思ったので、体験談としてつらつらと書いてみます。

まず、辞めた理由について。
周りにいる大人に対して、ついていっちゃまずいと思ったのが一番。
既存の金融の未来がーとか、そんな難しいことは考えてなかったです。
今までのやり方を踏襲するばかりで、新しい考え方や価値観、技術を取り入れようとする姿勢が希薄なところに、軽く絶望を感じていました。
誰もが目の前のルーティンワークに追われ、ノルマを達成することが目的になっていて、世の中が大きく動きつつあることと無縁の世界なのか?と思ったこともありました。
辞める前は、そこに合わせられない自分が悪いのかと、精神的に追い詰められていましたが、ここにいたら自分も沈んでしまうと危機感が勝ったので、最終的には辞めました。

で、辞めて実際どう変わったか。
今は、誰かの望む人生ではなく、自分の人生を歩めている実感があります。
でも、辞めてすぐそう思えたわけではまったくなく。
大学で大した勉強もせずなんとなく銀行に入り、大したスキルも身につけず辞め、この先どうしたらいいのかとまたもや軽く絶望したことは一度や二度ではありません。
でも、今はそれまでの自分を一旦壊してゼロから作り直している時間だ、と腹をくくり、たくさんの失敗を繰り返しました。
その間、思ってた未来じゃないと力不足に涙したこともあれば、自信がなくなって涙したことも多々。
そんな試行錯誤を繰り返し、今の会社に入ってから、あぁわたしは自分の人生を歩めているなぁと思えるようになりました。

辞めて良かったか?
と問われたら、間違いなくYes。
銀行にいる人が悪いとかではなく、辞めたことで、自分自身と向き合わず、誰かからの期待やまやかしの安定に縛られていた過去の自分から脱したことが、わたしにとって財産になったからです。

どんな仕事も、やりたいことだけやっていけるわけではありません。
でも、それを自分で選ぶのと選ばされるのとでは、天と地の差があります。
何かに選ばされていた過去より、自分で選ぶ覚悟と自由を手に入れた今のほうが、断然楽しくて幸せです。
大人って楽しい、って心の底から思えるようになりました。

まだまだ何者でもないわたしだけど、少しでもこれを読んだ人の参考になれば嬉しいです。

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