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世界トップファシリテーターのウェビナー受けてみた

大学の期末試験が終わったから、試験中に受けたファシリテーションのウェビナーについて振り返る!

1. ウェビナー概要

テーマ:Scaling up engagement and dialogue – the power of facilitation and communications in partnership 
訳) ファシリテーションとコミュニケーションを掛け合わせることでエンゲージメントと対話力を高める(?笑)
主催:*IAF
日時:2020/12/16
時間:90分

*IAF: International Association of Facilitatorsの略。世界の認定ファシリテーターが集う団体のこと。

大元は"The Power of Facilitation"という本。この本は世界のファシリテーター達が分担して、ビジネスやコミュニティ、社会など様々な観点からファシリテーションがどのように役立つのか について言及してるらしい。面白そう。

その第6章 "The power of partnership between facilitation and communication" を執筆したイギリス人のMartinさんとデンマーク人のMichaelさんがセッションをしてくれた。

要は、ファシリテーションとコミュニケーションのプロ同士でペアを組んだら最強なんよ〜っていうお話。


2. 参加者

アメリカ、イギリス、インドと世界各国のファシリテーターが100人近く集まってた。私の場違い感は否めなかったけど(笑)、楽しかったからOK!

面白かったのは、ファシリテーターだけを職業にしてる方がいなかったこと。

多かったのはコーチ、トレーナー、コンサルタントもやってる人。他にもチームパフォーマンスコーチやリーダーシップファシリテーター等、何だか魅力的な肩書を持つ人もいて面白かった。

3. 流れを超ざっくり

1. 「ファシリテーションのプロ」と「コミュニケーションのプロ」という言葉の認識を共有する


ファシリテーションのプロ:内容に中立的な立場をとり、グループのために尽くす。また、その過程に責任がある。
コミュニケーションのプロ:内容をつくり上げる。観客に影響を与えることを目的とし、顧客やその組織のために尽くす。また、その過程に責任がある。

ちなみに、今回はMartinさんがファシリテーターのプロ、Michaelさんがコミュニケーションのプロ、というポジション。

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2. 現在の自分の立ち位置や経験、課題を改めて明確にする

3. みんなで理想を共有する

4. 理想までに足りひんのは何かな〜?って考える

4. 経験シェアタイム

一番勉強になったのがこの時間。

ファシリテーション をする時にやりがいを感じること・手ごわいと感じること・好奇心をそそることはそれぞれ何ですか、と言う問いに参加者がどんどん答えていく。

ファシリテーター達のリアルな声が聞けるのがすごく貴重な気がした。

私は、タイムマネジメントが難しい!参加者と一緒に場を作り上げていけると素敵ですよね〜なんて当たり障りもないことを言いながらしがみつきましたとさ笑。

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意外だったのは「グループ全体が静かでみんな自己開示しないとき、介入し続けないといけないから大変」という意見に1番多くのいいねがついたこと。

グループに分けられてもなかなか話が弾まないのって日本人だけじゃないんだ!

海外のファシリテーションを勉強しても日本人が求めてることとは違うかもな〜なんて考えてたからちょっと嬉しかった!

5. プロファシリテーターのお仕事ぶり

肝心なMartinさんのファシリテーションはというと、、、ほぼ気配がない!MartinさんやMichaelさんからじっくりお話を聞くことがないまま一瞬で90分が過ぎた。

遅刻した人や質問への対応をチャットでしながら、ブレイクアウトルームも設置して、参加者の発言も拾って時には冗談に変える。スピード感と安定感あふれるファシリテーションを笑顔でやってのけていた。時間もぴったり90分。

途中から、実はMartinさんの手は4本あるんじゃないかなとか思い出してめっちゃ手の動き見てた笑。

イメージはお2人が木の幹だけ運んできてくれて、それに参加者がみんなで一斉にいろんな色や形の葉っぱをつけていった感じ。ファシリテーション について学びに来た人同士で話し合うだけでそれぞれが新たな気づきを得ることができていた。

6. 真似ポイント

フィードバックを最後のアクティビティにしていたのは真似したい!

例えば、「このセッションを通して得られた、今後生かせそうな気づきを1つ教えてください」という問いかけ。参加者も振り返れるし、ファシリテーターも参加者がどのようなことを感じたのかについて確認することができる。

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ファシリテーションには絶対的な正解がないからこそ、スキルアップには他者視点の振り返りが必要。でも「事後アンケート」という形だと本音が得られなかったり、頼むのもハードルが高かったりする。

だから、ウェビナーの時間内に振り返りの時間を取れたら一番いいんじゃないかな。最悪省略できるから時間調整もしやすくなりそう。

7. 最後に

ファシリテーターのプロとコミュニケーションのプロは日本ではまとめてファシリテーターって呼ばれてる気がする。今は「ファシリテーション」の定義が 広すぎるから今後はどんどん細分化されていくかも。

そうなると私はどんなことが得意なのか、意識的に模索し、得意分野を磨いたり、自分の苦手分野を得意とする人を探したりすることも大事になってきそう。

まだ日本にはファシリテーターが少ないからこそ、これからも積極的に海外のセミナーにも目を向けて行きたいな。


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