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エネルギー当たりってほんとにあるから



経営を長く続けていると良い時ばかりじゃなくて、きつい時もたくさんある。

うまくいってる....そんなの実際わからないけど、うまくいってそうに見える人と話すのが、しんどくて距離を置きたくなる時期もあるかも。


4〜5年前、起案した開発プロジェクトがうまくいかず頓挫。300万円くらいパーになって手元にはなにも残らず、プライベートでもとても辛いことがあってとにかくすべてがきつかった。そんな時、お誘いをうけて渡邉美樹さんの講演会を聞きに行ったことがある。

渡邊氏の立身出世の話はとてもおもしろかった。
裕福な家に生まれたけどお父さんが事業で失敗、経済的大変な状況からがむしゃらに働いて苦境を突破しチャンスを掴んだ。実話っていうのは説得力がある。リアルに頑張ってきた人なんだなと素直に感動した。ああ、自分もこんなことでへこたれてちゃいけないなと思ったし、話を聞いたのはとてもよかった。

講演のあと、特別に直接ご挨拶させてもらった。SPがついていて普通には通してもらえないところ、人をかき分けて控室に入り、ちょっと優越感にも浸れて結構ワクワクだったのだけど、実際に渡邊氏に会って感じたことがあった。

元気をもらったつもりだったのに、直接話しができて楽しかったのに、帰り道、私は相当に具合が悪くなってしまったのだ。

渡邊氏が悪いわけではない。わたしのような個人にも丁寧な物腰で接してくれる方でした。

エネルギーあたり。

弱っている時に会うのは危険なくらいのエネルギーの人だった。

政治家は特にすごいのかもしれないけれども、しんどい時に、うまくいってる人やエネルギーが強い人と会うとこんな風にやられちゃったりする場合がある。だから避けるというのは自分を守るための悪くない選択なのだ。

逆に自分が疎遠にされて(なに、あの人最近避けてるわね。)ということがあったら、そういうことなのかなくらいに見守ってあげよう。

そんなことを思い出したのは、昨日ある友人と話したから。

4年前しんどいことがあった彼女とはその後少し距離を置きつつ付き合ってきた。久しぶりにゆっくりふたりで話しをしたのだけど、当時とは話すことがまるで違っていて、きつい時期を乗り越えた彼女は5倍も10倍も輝いていました。

あそこでつぶれなかったことを純粋にリスペクト。そしてそういう時も経て、友だちでいられるっていいなぁって思ったのです。

今までならこのままフェイドアウトしてしまえって思っていたけど、今は遠くからそっとエールを送れる自分になりたいと思います。

人生は案外長い。ずっと密である必要もない。お互い距離を置く時期がありそのまま離れることもあるけれど、今は遠くからそっとエールを送れる自分になりたい。「あのときは大変だったよね」とまた笑い会える日がある方がすてきだし、そんな自分になれたらちょっぴり豊かじゃないですか。

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