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誰にでもわかる言葉で伝えることの本当の難しさ #一人じゃ気づけなかったこと

今回のnoteは、自分が『専門とすることを誰にでもわかるように伝えることの難しさ』に気づかされた話について、私の経験を書いてみようと思います。
また、このnoteがこれから何か発信していこうという方の参考になれば嬉しいです。

私は建築家として活動しています。
日々関わる依頼者やこのように発信するSNSなどの場で何かを伝える際、知識があるからということで難しい言葉を使うということせず、極力わかりやすい言葉を使うことを心がけています。
(見てくださっている方、本当にありがとうございます)

私が今年から始めたYouTube『くらしの学校』は「これから建築や住まいのことを学んでいきたい多くの人」に届けるためのメディア。
今まで以上に誰にでもわかりやすい言葉に意識して作ろう!と考え、台本の作成を始めました。

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台本作成・チェックは行きつけのコメダでやっていることが多いです

最初の台本をやっとのことで書き終え、自信満々でYouTubeを一緒に製作しているイラストレーターの火詩さんに見せたところ、衝撃の一言。

「言葉が難しくてわからない…」

…あんなにも専門用語を極力使わないようにと思って書いたのに…。
話をきいているうちに、どうやら自分では一般にわかる言葉だと思っているものも、実は専門的な要素を含んでいることがわかりました。

わかりにくかった言葉を修正したものの一例を書くと、

プラン→間取り
プロポーション→見た目
外構→庭園
ハイサイドライト→高窓

などなど。

大学時代から数えると18年くらい建築を学んできて、建築の言葉が身に染み付いているものからすると、一般に向けて優しく語ったつもりでもまだまだ難しいらしいのです。

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(建築を専門とする方からすると「プランと間取りは違うだろ!」などという声が聞こえてくるのは重々承知の上です。私も度々それで議論しました…)

これは例えるなら、標準語を話していると自分は思っているのにちょいちょい方言が混じってしまう…そんな感じでしょうか。

そこから再度言い回しも含めて、イラストレーターの火詩さんと話し合いながら大幅に台本の修正を重ねていきました。最初の動画を作るのは本当に本当に大変でした。

最初に作った動画はこちら↓

しかし苦労した甲斐もあり、たくさんの方に嬉しいコメントをいただくことができました。今見ると拙い動画だなぁ…と感じるところもありますが、現在この最初の動画は視聴回数約6500、いいね150をいただけてます。

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誰にでもわかりやすい言葉で語ろうと意識していても、一人じゃ気づけないことがある、本当にそれを痛感させられた経験でした。

これからも思考錯誤を続けていくことになりそうですが、引き続きYouTubeを通してたくさんの人に建築を好きになってもらえるよう、発信していきたいと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

専門的なことを専門用語なしで語る建築メディア、YouTube『くらしの学校』はこちらから。ぜひご覧くださいね。

YouTube『くらしの学校』を一緒につくってくれている、イラストレーターの火詩さんのホームページはこちら

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設計などのご依頼もお気軽に。お待ちしています。


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