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脱プラ第一歩で2020年に使い始めたもの5つと2021年に欲しいもの5つ

 2020年は、国内外の多くの企業がサステナビリティに配慮した商品やコンセプトを明確に打ち出した年だった、という印象がある。

 経済活動を走らせるなかで、いよいよ環境問題が待ったなし。

 配慮なくして儲けなし、ということだろうか。

 このあたりはまだ勉強中で、しかも勉強すればするほど知らないことが多すぎるのと利権が絡みすぎて余計に混乱し、まだ自分の言葉でうまく話せない。

 少しずつ、誰かに説明したり調査を深めたりなどして、理解していきたい2021。

 確実に高まる危機意識と、“気分”みたいなものに触発されて、わたし自身も選ぶものが少しずつ変わりつつある。

 備忘録として、2020年に使い始めたものを5つと、今後使っていきたいものを5つ、まとめておく。

(1) Ethique(エティーク)のシャンプー、コンディショナー

 これはいちばん最近使い始めた。固形のシャンプーとコンディショナー。

 今までは、ドラッグストアで手に入る安売りされたものを特にこだわりなく使っていた。配慮しなくてもわたしの髪は、まあまあ健康だったから。

 けれど、まあまあ健康なら使うものももう少しヘルシーなものにしたかった。

 そこで、石鹸のシャンプーとコンディショナーを探し、真っ先にたどり着いたのがニュージーランドの「エティーク」が作る商品だった。

 パッケージも簡易包装で手のひらにおさまるサイズがかわいい。色もカラフルで気分が上がる。

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 思っていたより、シャンプーは泡立つ。洗い上がりは、少しだけキシッとする指通り。わたしの髪が、乾燥気味なのかもしれない。

 コンディショナーを髪の毛にまんべんなくなでつけて5分ほど放置し、洗い流すと、指通りはさらさらに。ドラッグストアでやまもりに売られているシャンプーやリンスより、ずっと使用量は少ないイメージ。

 持ち運びがしにくい……?と思ったけれど、調べたら石鹸用のポータブルケースもある。出張や旅先でも使えれば、液体のシリコン入シャンプーを使う理由は、ほぼなくなる。

 あとは価格。エティークのシャンプーは110グラムで、1,980円。コンディショナーは2,100円。公式サイトによれば、シャンプーは110グラムの製品で、ボトルシャンプー350mlの3本分と同じ美容液成分が入っており、コンディショナーは60グラムで、ボトルシャンプー350mlの5本分と同じ美容液成分が入っているという。高いと感じるか、安いと感じるか。わたしは「これだけ背景がクリーンな商品にしては安い」と感じた。

 種類もたくさんある。わたしが使ったのは「ピンカリシャス」と「ザ ガーディアン」。

髪質や悩みに合わせて選べる。また、割安な定期便も。長く使いたいなら定期便でサブスクした方が安く済むかもしれない。

(2) マイボトル

 マイボトルは、2020年ではなく、もう3年くらい前から使い始めている。

 けれど、携帯頻度が明らかに高くなったのはここ1、2年のことだ。今まではボトルを忘れても「まあいっか」と思ってそのまま外出した。けれど最近は、家まで戻れる距離でボトルを忘れたことを思い出したら、10分くらいかけてでも戻って取りに行くようにはなった。携帯、マスク、マイボトルが必携品になった。北海道は乾燥するから、喉が乾くのだ。

 わたしが使っているのは、椎名林檎10周年のライブグッズだった携帯マグ。THERMOS製で350mL。ちょっと容量が少ないけれど、ふだん使う分には問題ない。使いすぎてライブオリジナルの柄が剥がれてきた。

 結局、2020年は、炭酸水のペットボトルくらいしか購入していない。あとは、調味料のいくつか。炭酸水については、自宅で炭酸水を作れるサーバーがあれば、いよいよペットボトルは不要になる。

 ペットボトルの飲み物に、まったく魅力を感じなくなった。生理的嫌悪に近い感情すら覚える。だから買わない。飲まない。

 ただ、ここで気をつけているのは、”自分が買うなら”という視点を忘れないでいたい点だ。個人的な好みを押し付けるのも、押し付けられるのも、好きじゃない。心地いいものを選ぶべきで、その判断軸は、個人でちがう。“わたしは好きじゃない”というだけ。

(3) 蜜蝋ラップとシリコン蓋

 海外に行ったとき、よくいろいろな人のおうちにお世話になった。そのとき気づいたのが「日本人はラップをめちゃくちゃ使うんだな」ということ。

 その気づきが、7年のときを経てやっと実生活に落とし込まれようとしている。長かった……。

 ラップは便利だ。冷凍・冷蔵の保存に必須。特にわたしのように毎食作るのではなく一気に作り置きを用意して、それらを小出しにしながら日々の食事をとるような生活をしていると、ラップはおかずやご飯をストックしておくのに重宝する。

 けれど、一度使っただけで、そのほとんどは即刻ゴミになる。これを何かで代替できないか……と思い、シリコン製の蓋を買った。

 蜜蝋ラップは、手ぬぐいを通常の長さの3/4くらいに裂いて、手作りした。

 蜜蝋ラップはレンジなどは使えないため、サラダや飲み物などを冷蔵庫で保存しておくのに使う。シリコン蓋はレンジでチンができる。ただ、わたしが購入したシリコン蓋は、思ったより形に柔軟性がなくて、少し使いづらい。他のシリコン蓋も試してみたいなと思っている。

(4) コットンメッシュバッグ

 シリコン蓋を買うとき、同じサイトで見つけたコットンメッシュバッグ。

 正直、ほとんど衝動買いだったけれど、これがめちゃくちゃ使える。特に、2020年は畑に精を出していたから、採ってきた野菜を保管しておくのに便利。このメッシュバッグに入れて風通しのよいところに吊るしておけば保存がきく。ビニール袋だと蒸れてしまうから、ちょうどいい。

 汚れたら何度でも、洗濯機でガシガシ洗えるのも、いい。もう少し縦幅のあるサイズだと、なお使いやすそうだなと思ったりもする。

(5) adidasのヴィーガンスニーカー スタンスミス

 スニーカーを新調したいと思い、いろいろ探すうち、なるべくエコフレンドリーなスニーカーが欲しく、その視点であれこれ検討した。

 けれど、なかなかピンとくるデザインがない。

 そこで見つけたのがadidasのスタンスミス。かなりポピュラーな型だし、他人と被るのイヤイヤ人間のわたしは、ちょっと迷ったけれど、持っている服との合わせやすさや履けるシーンの汎用性も考えて、購入。

 「100%リサイクルプラスチックで作られたPRIMEGREEN素材」とあり、レザーも完全ヴィーガン(動物性のもの不使用)。メイド・イン・ヴェトナムなのがちょっと気になる(不当労働下で作られていないかという懸念が一瞬よぎる)けれど、まずは一歩踏み出したいわたしにはちょうどいいのかもしれない。

 大きなブランドは、背景を追うのが本当にむずかしい。調べられる限りを検索しているけれど、本当に知りたいなら、工場まで行かないと真実は見えてきそうにない、と感じる。

*追記(2021年1月18日):スタンスミスは、完全サステナブル素材が使われる靴にシフトするらしい。

 結局、購入してすぐ雪が降ってしまったから、2020年はあまり履けなかった。2021年は、あちこち行って、ボロボロになるまで履きたい。

(1) 布ナプキン

 ここからは「2021年、よい出会いがあったら使いたい」と思って探しているものたち。

 布ナプキンは、まだ勇気が出なくて使えない。血が漏れたらどうしよう、服が汚れたらどうしよう、という不安が拭えないからだ。

 それでも布ナプキンに切り替えたいのは、いちいち生理用の紙ナプキンを包んで捨てるのがめんどくさいから。あと、整理中特有の、においも気になる。あのにおいのほとんどは体内の、血のみのにおいではなく、ナプキンを構成している化学繊維と血が混ざったにおいだと聞いたことがある。布ナプキンに変えたら、においも変わるのか、実験してみたい。

 いちおう、草木染めしてある布ナプキンは持っている。が、まだ使ったことがない。次に生理がきたとき、思い切って試すぞ。

(2,3) 竹製歯ブラシ&ゼロウェイスト歯磨き粉

 わたしは歯医者の娘ゆえ、歯磨きは小さい頃から毎日している。

 そのため、虫歯がひとつもないのが、ひそかな自慢なのだが、なるべくゼロウェイストにしたいなと思うにつれ、歯ブラシが使い捨てなのが気になり始めた。

 歯磨き粉も、研磨効果があるマイクロプラスチックが混じっている。それらを洗面台で水に流し、下水として濾過されきれなかったものが海に流出し、魚の体の中に入って結局人間に戻ってくる……という自傷サイクルを知り、ひえーと鳥肌が立った。

 せめて目に見える範囲──自分で使うものくらい、人間にとっても魚にとっても体内に入れても差し支えない成分で作られたものを使いたい、と思っている。

 歯ブラシは、竹製のものがゼロウェイストを志向する人にとってはポピュラーなようだ。磨きあがりは、どうなのだろうか。

 歯磨き粉は、自分でも作れるみたいだから、いっそ手作りしてみようかと思っている。

(4) お肌がぷるつやになるクレンジング

 いま使っているクレンジングは、洗顔もいっしょにできる。肌質にも合っているし、とても使い心地がいい。もう5年近く、ずっと同じものを使っている。

 ただ、プラボトルだから毎回捨てるときに躊躇する。

 クレンジングを作っている会社がプラボトルをエコフリーに変える日も遠くはない気がするけれど、なにしろ、待ったなし。

 とはいえ、肌に合うお気に入りを易々と手放したくはない。

 ゼロウェイストに近づける他社のクレンジングに乗り換えるか、今のクレンジングのボトルがリニューアルされるのを待つか。むずかしい。

(5) 保存が効くリサイクル瓶

 ふだんの食事で作り置きが多いわたしは、それらの多くをジップロックやタッパーを使っておこなう。けれど、これらも繰り返し使えるとはいえ、限界がある。色やにおいの強い食材を使うと、だんだん移ってきたり、穴が空いて捨てなければならなくなったりする。

 だから、2021年は瓶で保存がきくような調理方法や、保存用の瓶をいくつか調達したい。今でこそ、空き瓶をたくさんストックしているが、そのどれもが小さい。プリンの空き瓶くらいだから、作り置きのための瓶にしては小さすぎる。

 100円均一の瓶でもいいけれど、せっかくなら手しごとの瓶や保存機能に優れた瓶、リサイクルガラスを使った瓶などがいい。

おまけ

以下は、おまけです。エコ意識が高まる中で考える「いかに喧嘩しないか」という姿勢について。

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