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空席にするためのチケット

合同会社Boosterの三坂です。

新型コロナウイルス感染症の影響で劇場はまだ閉まっていますが、緊急事態宣言が解除されそうな都道府県も出てくるかも・・・?な雰囲気になってきたな~と感じています。

そろそろ、感染収束期の公演再開について、具体的に考えている方もいらっしゃるかと思います。
ただ、公演が再開できたとしても、いきなり今まで通りの座席では再開できません。海外で公演が再開されているところでも、座席は前後左右1席ずつは空ける!となっているという情報も見ました。

座席数が減る=チケット収入が減る

ということです。でも、公演製作のための費用は変わりません(むしろ感染対策用に増えることがあるかも)。
だからといって、チケット代金を倍にするのか?と迷うところです。

劇場制作をしているインディペンデントシアターで、劇場プロデューサーの相内さんと「寄付チケットみたいな形で不足分をまかなうとかになるかな~」と話している中で、こんな形はどうだろうね?と話しあったことを、まとめてみました。

劇場で公演ができ、観客も劇場に来ることができるが、今まで通りの客席数ではない

という状態での形として想定しています。
大きく分けて、以下の3つを組み合わせる形がいいのかな~というところです。

1.劇場で観劇する観客向けのチケット収入

いわゆる普通のチケットです。
チケット購入した方が、劇場で観劇します。

2.空席にするためのチケット収入

このチケットを購入しても、劇場では観劇できません。
つまり、寄付チケットにあたります。「座席を確保する」というものなので、チケット代は「1」のチケットと同料金か、ちょっと安いとかがいいかな~と思います(個人的には同じでいいと思う)。

いろいろな事例を見ていると、おそらく前後左右を空席にする形での公演からスタートする形になると思われます。
その、空席になっている前後左右のチケットを販売するというものです。
空席にするためのチケットなので、

<もともとの客席数ー観客が座る客席数>

が上限です。

クラウドファンディングにしてもいいのですが、公演のチケットと同じ窓口である方がわかりやすく、席として販売することで、公演当日の劇場で人はいなくても「この席を確保した人がいる」ということが感じられて、気持ちで空席を埋められるのではないかなと思いました。

3.映像配信のチケット収入

映像配信された映像を観るために支払うチケットです。
劇場には行かず、配信された映像で作品を楽しみます。

客席のつくりかた

常設の客席があるところであれば、単にそこに座らなければ座席を間引くことができます。
しかし、インディペンデントシアター1stや2ndのように、椅子を並べて客席をつくる形ですと、前後左右を減らしても、「ちゃんと距離取れてるかな?」というのがわかりづらく、座っているうちに席の位置がずれてきたりしてしまいます。
だったら、きちんと距離をとるために間に空席用の椅子を置く方がわかりやすく、その席の分のチケット売っちゃえばいいんじゃない?というものです。

空席用の椅子には何かわかりやすい目印を置いておき、「ここは座る席じゃないな」とわかるようにしておきます。

参考にしたもの

・THEATRE E9 KYOTOの「無人劇
・劇団 短距離男道ミサイル「春とシュララライッ!!」無観客上演の満員御礼プロジェクト

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